勝念寺の萩の花

伏見の勝念寺は、この時期に萩の花に覆われます。今年は9月30日までとのことです。

勝念寺

勝念寺は丹波橋駅の西にある浄土宗のお寺で、通称「かましきさん」の名前で知られています。現在東山にある大雲院を創建した貞安(ていあん)上人が、信長が本能寺の変で討たれたのちの天正15(1587)年、布教の拠点として秀吉の城下町だった伏見に建立したお寺です。信長は貞安上人に帰依していたとされ、寺には安土で信長より賜った釜敷地蔵(鎌倉時代作)が伝わっています。この地蔵尊は、釜茹でに苦しむ地獄の亡者に代わって自ら釜の中で苦しみを受けるというお地蔵様とされ、境内のお堂で参拝をすることができます。

勝念寺

境内には20数種、約100株の萩が植えられています。今年は見頃が遅れていましたが、今は旺盛に茂って綺麗な花を咲かせています。また、足元には彼岸花も出て、萩とともに境内を華やかに見せています。

勝念寺

お寺では「萩振る舞い」と呼ばれて、この時期は8時~16時まで境内を自由に歩くことができます。身代わり→かわる→かえるの語呂合わせから、境内にかわいい蛙の像が多いのも特徴。蚊もいますので、虫除けを準備していくとよいでしょう。今年の「萩振る舞い」は9月30日までで、以降は萩が刈り取られるそうです。

勝念寺

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京都検定1級に6年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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