雲龍院の「お月見の会」

定期観光バスで雲龍院の「お月見の会」に参加しました。

雲龍院 お月見の会

泉涌寺の雲龍院は、北朝ゆかりの寺院として、当時の後光厳天皇・後円融天皇の木像が伝わり、写経場の本堂(龍華殿)には薬師如来像が祀られ、日中は静かに写経ができるお寺でもあります。また、足を踏み出した「走り大黒」も名高く、インドでマハーカーラと呼ばれた面影を残す、恐ろしい表情をした古い時代の大黒天像です。

雲龍院 お月見の会

境内の風景は素晴らしく、部屋ごとに異なる窓から覗く景色で目を楽しませてくれます。色紙のような四角い窓からの光景は、他ではお目にかかれない珍しい眺めです。「悟りの窓」と呼ばれる丸窓もあり、奥に覗く梅の老木の枝ぶりが見事。窓の風景は四季折々に印象を変えるところが魅力的です。泉涌寺まで行かれる際には足を延ばして頂きたい場所です。

雲龍院 お月見の会

今回は定期観光バスのツアーで訪れました。例年行われている「お月見の会」の企画で、初めて観月で訪れることができました。事前申込ですでに今年は満席となっており、私が訪れた28日も40名を超える盛況ぶりでした。

雲龍院 お月見の会

京都駅からバスで泉涌寺に向かい、僧侶による楊貴妃観音像や仏殿(本堂)の解説の後、雲龍院へと入り、2班に分かれて本堂内で一字写経、その後、織部流の二ツ頭の茶礼を体験。そして仕出しのお食事、篠笛の披露と続きました。いずれも貴重な体験で、由緒あるお寺の中という空間も特別感を高めてくれました。

雲龍院 お月見の会

この日は最初は曇っていましたが、終盤に近づくほど雲に切れ間が出て月を眺めることができました。山の奥から昇ってくる月はお庭ともよく合い、お堂越しに眺めても素晴らしい光景でした。無事に月を目にすることができ、よい時間を過ごすことができました 。人気なのも頷ける内容です。来年以降、機会がありましたらぜひご参加下さい。

雲龍院 お月見の会
雲龍院 お月見の会

ガイドのご紹介

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京都検定1級に6年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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