秋の花が咲く城南宮「源氏物語 花の庭」

城南宮の神苑ではツワブキなど、秋の花々が咲いています。

城南宮

城南宮は、平安遷都の折、国土の安泰と都の守護を願って創建された神社で、ご祭神は国常立神(くにのとこたちのかみ)、八千矛神(やちほこのかみ)、息長帯日売命(おきながたらしひめのみこと)です。方除けや建築守護の神様としても信仰を集めています。この時期は七五三の参拝の方が何組もおられました。

城南宮

城南宮の神苑(800円)は楽水苑と呼ばれ、源氏物語に登場するほとんど全ての草木花が総勢100種以上も植えられていることから「源氏物語 花の庭」とも称されているお庭です。春先には神苑のひとつ「春の庭」に見事なしだれ梅が咲き誇り、桜と見まごうような春爛漫の風景を見せてくれます。

城南宮 菊

他にも「平安の庭」「室町の庭」「桃山の庭」「城南離宮の庭」と、雰囲気の異なる様々な顔を持つ見ごたえのあるお庭。作庭したのは、昭和の小堀遠州とも言われる中根金作で、京都では妙心寺の退蔵院や三室戸寺、全国的には島根県・足立美術館のお庭が知られています。

城南宮 藤袴

11日に訪れた時は、平安の庭にフジバカマ(藤袴)やツワブキ(石蕗)など、秋の花が咲いていて綺麗でした。ツワブキはキク科の多年草で、11月に黄色い花を咲かせて各地の庭園を彩ります。名前の由来は(ふき)に似た光沢のある葉を持つことから「ツヤブキ」から転じたともいわれます。

城南宮

神苑では紅葉がこれから綺麗になってきます。比較的遅い時期まで楽しめる場所で、穴場と言えるでしょう。駐車場が無料のため、自家用車をお持ちの方にもありがたく、この時期の城南宮は空いていておすすめです。

城南宮

ガイドのご紹介

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京都検定1級に6年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。

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