10月11日から13日にかけての3連休。京都では様々なお祭りが行われます。一方、台風19号が北上中で13日(から14日)を中心に影響する可能性があります。
いよいよ10月も半ばに入り、秋本番という時期に入ってきました。この3連休は、粟田神社の粟田祭、西院春日神社の春日祭、御香宮神社の伏見祭(風流花傘パレード)、八瀬の赦免地踊り、北白川天神宮大祭、平岡八幡宮の例祭などなど、各地で祭事が行われます。いずれも見ごたえがありますので、時間をよくご確認のうえ、見に行っていただくもおすすめです。
一方で、台風19号の動きが気になりますが、台風の北の高気圧も強く、今のところ12日日中までは京都では大きな影響はなさそうです。12日夜には雨が降り出す予報となっていますが、それも夜遅くからとなる見込みで、12日夜の行事までは予定通り催行の可能性が高いと思われます。そして問題の13日の台風の位置。13日になると台風は次第に加速をしながら近畿地方に接近をしてくる見込みで、気象庁の最新の予想(10日21時)では、13日21時の段階で四国沖を中心とする予報円となっています。
ただ、13日21時の予報円は大きくなっていて、12日までよりも誤差が大きいことを示しています。実は、米軍(Joint Typhoon Warning Center (JTWC) )が公開している台風19号の進路予想では、気象庁よりも台風の進みがかなり早くなる予想となっていました。ただ、この時間に入ってきた最新予想(10日21時)では、気象庁との差が小さくなり、13日21時の段階で徳島付近を中心として予想されています。ということで気象庁13日21時の予報円(円の中に入る確率は70%ですが)が妥当だと考えて改めて見てみると、予報円の最も端でも大阪湾付近で、台風は京都に影響をしても13日後半以降の可能性が高いことが読み取れます。
現時点(10日発表)では、13日の近畿や東海の気象台の予報は「暴風雨」とはなっていますが、先述のとおり沿岸部を除いては「暴風雨」となって来るのは13日後半以降の可能性が高く、暴風雨の中心は14日に後ろ倒しとなる可能性もあります。いずれにしても、台風が接近・上陸する可能性は非常に高いため、12日までに対策を行っておいてください。雨は13日から強まり始める見込みで、台風から離れた東海や関東でも湿った空気の影響で大雨となるリスクがあり、場合によっては竜巻などの激しい現象が発生する恐れもあります。13日は雨の降り方や周りの状況には十分にご注意ください。そしてもちろん台風本体が近づくと暴風となってきます。十分にご注意下さい。なお、上記は10日夜の時点での解説です。台風の進路予想は必ず最新のものをご確認ください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。