祇園祭 山鉾の礎石


この道路に方形に配置された石が、表題の祇園祭山鉾の礎石です。写真は船鉾のもの。
山鉾町を歩いていると見かけます。礎石は道路に埋め込まれていて、これを目印に山鉾を建てていきます。礎石は全ての山鉾町にあるわけではありませんが、鉾や重い山では必ず見つけることができます。
礎石は目印としての目的だけではなく、夏の暑い昼間だとアスファルトが柔らかくなってしまうため、山鉾の重量を支えるために埋められたものとのことです。鉾の重さは10トンを超え、最も重い月鉾では人が乗った状態で約12トンもあります。
ただ、実際は礎石は組み立ての時にだけに使い、立った後は移動させることもあります。霰天神山では礎石ではなく道路に白く目印が付けられています。こちらは重さを支える目的ではないようです。
余談ですが、私は道路の真ん中に四角く配置されているこの石を、ずっと「これはなんだろう」と思いながら見ていました。あるときふと、全て山鉾のある場所だと気が付き、調べてみてその通りだとわかった時の感動はひとしおでした。一年の中で山鉾の出ている期間はわずかですが、それ以外の時期でも道を歩くたびに祇園祭を感じることができるのですから。
さて、今年は祇園祭の山鉾巡行(7月17日)が日曜日。宵々山は金曜日の夜。宵山が土曜日の夜と、大変お祭りを見に行きやすいカレンダーの並びです。ちなみに、葵祭の行列が出る5月15日と祇園祭の山鉾巡行の7月17日は必ず同じ曜日になります。
さらに今年は10月22日の時代祭も土曜日となっていて、京都三大祭りが全て土日で見られる当たり年です。今のうちから予定を空けて頂いて、多くの方に京都の賑わいを見に来て頂ければと思います。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として9年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。散策メニューはこちらから

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