真如堂 迎称寺の萩


京都ではまだサルスベリ(百日紅)が見られ、大原の寺院ではシュウカイドウ(秋海棠)が美しい花を咲かせています。芙蓉やムクゲもまだまだ見られます。萩は常林寺は見ごろになってきましたが、そのほかは基本的にはまだこれからといった様子です。

真如堂も西の道路に面して萩が咲きますが、迎称寺の土塀沿いに咲く萩も、昔ながらの風情があっておすすめです。が、こちらもまだあまり咲いていません。今日は運の悪いことに突然の大雨に襲われてしまいました。降る前から雷鳴が響き、レーダーでは雨雲が近づいていて確実に降る予定ではありましたが、身構えてはいてもやはり激しい雨で濡れてしまうのはこたえます。動画がありますので、よければご覧ください。雨の強さはこれでも20-30mm/h程です。

しばらく待てばいったん弱まると見て、隙を見て金戒光明寺に移動。こちらでも境内には萩が咲いています。今年は急きょ三門の修理が行われており、御影堂内で三門に掲げられた後小松天皇の筆による「浄土真宗最初門」の額を間近で見ることができます。加えて三門上の釈迦三尊像・十六羅漢像も安置されています。金戒光明寺は浄土宗で、額は「浄土真宗」とは直接の関係はなく「浄土の真なる宗」ないし「浄土宗の真の始まりの場所」の意味でそのように表現されています。「最初」は、法然が比叡山から下りて来て最初に布教を行った場所の意味です。お寺の通称「黒谷」の名も比叡山で修行していた土地にちなむもの。

金戒光明寺は宗教的な話から、仏像、熊谷直実と平敦盛・会津藩や新撰組などの歴史の話、今年であれば大河ドラマ「江」の関係者の供養塔、最近であれば芸能人のロケの話などネタには事欠かないお寺です。秋が深まる時期には「紫雲の庭」の公開も行われますので、機会があれば訪れてみて下さい。

京都旅屋でも改めて23日に、常林寺から知恩寺~吉田神社~真如堂~金戒光明寺にかけての散策を行います。台風が順調に過ぎ去ってくれ「秋の空気に覆われて絶好の散策日和」になる、と願っています。私の個人的な予報は書くことができないのが歯がゆいところ。気象庁の週間予報の最後の方は「様子見」が常とう手段ですので、今のところ「曇り 40% 確度:普通」となっています。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として9年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。散策メニューはこちらから

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「真如堂 迎称寺の萩」への2件のフィードバック

  1. こんにちは。
    毎日楽しみに拝見してます。
    以前、京都御苑と廬山寺の散策でお世話になりました。
    ありがとうございます。
    あれからも参加したい散策が何度かありましたが
    予定が合わず残念に思ってました。
    特に昨日の真如堂~金戒光明寺がそうでしたが
    再度23日に予定していただいてるのを拝見して
    何とか調整したいと思っているところです。
    雨の動画を見た時も
    参加できなかった心残りを振り払うには有難かったのですが(笑)
    前回お世話になりました時
    失礼ながら当日連絡して快く受け入れていただいたのですがm(__)m
    事前申し込みしてなくても
    現地で申し込みしてもいいのでしょうか?

    1. 以前はお越しいただきありがとうございました。
      あれから厳しい夏が続いていますが、
      京都も台風が過ぎ去った後は秋の気配が深まってきそうです。
      お申し込みの件ですが、
      恥ずかしながらまだ集客不足で催行ができない散策もあるため、
      その場合は私は集合場所には行っておりません。
      ただ、散策の2時間ほど前までにお電話かメールで
      ご一報頂ければ、ギリギリまで参加か不参加かが
      はっきりされない場合でも、集合場所にてお待ちしております。
      当方としましても、1名様からでも催行をして
      京都を楽しんで頂きたいと考えておりますので、
      どうぞ遠慮なくご連絡ください。少人数の場合は、
      丁寧なご説明ができiPadで写真をお見せできる機会も増えるため
      割安となっております(笑)
      どうぞ、またお気軽にご連絡ください。

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