寒露の京都 十三夜の名月


8日は二十四節気の一つ「寒露」。二十四節気の中でもかなりマイナーなほうだと思います。

寒露は、寒さで露が凍りそうになるころ。暦便覧では「陰寒の気に合って露結び凝らんとすれば也」と表現されています。今回も嵐電の「寒露」の紹介映像をご覧ください。この動画はやはりその節気の時期にこそ見るべきものだなぁと思います。露が凍るというのは大げさですが、日に日に秋が深まっていき「寒」を感じる時期でもあります。

秋の名月と言えばご存じの「中秋の名月」。こちらはほぼまん丸の十五夜お月さんです。もう一つの名月は、旧暦で中秋の名月の翌月にやってくる「十三夜」。中秋の名月に対して「後の月」とも呼ばれています。完全な満月ではない月がなぜ名月なのか。中秋の名月は中国から伝わった文化ですが、十三夜のお月見は日本ならではだそう。きっと完全ではないものに惹かれるのは日本人の「心」なのでしょう。京都にも「吉野窓」と呼ばれる、真円ではなく底が平らになった丸窓があり、知恩院・御影堂の屋根に置かれたままの瓦が見られるなど、「不完全」をよしとする文化はあちこちで見ることができます。また、秋はひと月ごとにどんどん寒くなるため、早めに昇る月を夕方のうちに見てしまおうとしているのだ、とする説もあります。月齢が若いほど月は早く昇るので、理にかなっていますね。

今年の十三夜は明日9日の夜です。お天気にも恵まれますので、高いところの雲は出そうですが月は見えそうです(これは予報ではなくカンということで)。お時間があれば空を眺めてみて下さい。
真西の空には「夏の大三角形」も見えていて、7月の夜空で出会う織姫と彦星は、涼しくなってもまだまだ出会いのチャンスをうかがっているようです。秋は日暮れが早まるので、夏の星座は実は11月頃まで見ることができます。ちょうど会社から帰る頃、西の空に輝いていますので、夏の名残をお楽しみ下さい。暗いですが写真をのせておきます。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として9年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。散策メニューはこちらから

「寒露の京都 十三夜の名月」への2件のフィードバック

  1. 「寒」がぴったりの秋の日です。お月見のお話しは素敵だなと思いました。  十三夜となる今日の夜は、月がみえるといいなとおもいます。

    1. 抹茶さん
      コメントありがとうございます。
      今夜は月が見られましたでしょうか。
      京都も夜空に輝いていて、秋の深まりを感じました。

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