比叡山・延暦寺の紅葉 2011年


9日は比叡山へ。ガーデンミュージアム比叡から、延暦寺は横川(よかわ)・西塔(さいとう)・東塔(とうどう)と、ほぼフルコースで巡って紅葉の様子を見てきました。

比叡山は「京都(滋賀)の北海道」。9日の山頂の気温は12時で約10℃、16時過ぎで約8.5℃でした。これは同じ時刻の「函館」とほとんど同じ気温です。市街地からわずか1時間足らずで北海道の気温を体感できるとは面白いですね。しかし、さすがに1ケタの気温は寒さを感じます。

比叡山への道

比叡山へ行くには様々な方法がありますが、自家用車を使わないとなるとバスかケーブルになります(徒歩も無くはないですが)。しかし、京都側からケーブルで登ろうと考えた時、複雑な切符類に悩まされることでしょう。何を選ぶのかベストか、かなり難解です。例えば、ガーデンミュージアム比叡のセット付き、延暦寺の東塔までの拝観付き(横川まではいけない)、延暦寺は含まれていないけど横川までのバスフリー付き、などなど、よほど土地勘がないと最もお得な選択は難しいのではないでしょうか。ただ、これらの割引切符を使えば「定価」の半額程度も不可能ではありません(これも不思議な話ですが)。ご自身の目的と行き先に合わせて事前によく調べられることをお勧めします。

また、比叡山内のバスは特に平日は本数が少なく、基本は1時間に1本です。さらに最終が早い。15時台でロープウェーに乗るための山頂行きは終わってしまいます。午後に思いつきで「横川へ行ってみよう!」というのは危険を伴いますので、バスの時間と現地での滞在可能時間をよく調べて行動されるとよいでしょう。また、西塔⇔東塔は歩けますが、西塔⇔峰道⇔横川はなかなかハードな道のりです。健脚でなければ安易に考えないほうが無難です。

最後の注意点としてはやはり天気。私は予報士ですので自分で天気が絶対に崩れない日を狙って出かけますが、一歩間違うと大荒れになります。山の天気は平地より変化しやすく、雲にかかると視界も悪くなり山道には危険を伴います。これからの時期、冬型になりやすく、京都府南部で曇りマークが先行しており(例:曇り時々晴れ)、京都府北部で雨や雪のマークがある時は比叡山でも天気が悪いことも念頭に置いて下さい。特に冬型が緩んで高気圧が張り出してくる時にこそ、市街地付近まで雨雲・雪雲が入りやすくなるので、山でも注意が必要です。また、気温は札幌や青森あたりの予報を参考にするとよいでしょう。

比叡山の紅葉

さて、9日はまず横川から。バス停の楓は美しかったのですが、いざ境内へと入っていくとなにか違和感が…。楓が緑のまま枯れていく木がいくつも見られました。いやはや…どうやら厳しそうです。横川中堂の周りの楓は既に終わり、葉は何もありませんでした。かと思えば秘宝館の当たりでは赤い木もあり、かと思えば恵心院ではまだ緑。すぐ近く場所でも進捗が全く違っていて面喰いました。横川で美しかったのは元三大師堂(四季講堂)。おみくじの祖、正月3日に亡くなったことからそう呼ばれる元三大師を祀るお堂の辺りです。山門と手水屋のまわりは特に風情がありました。

続いて西塔。こちらはそもそも色づく木があまりありません。最後に東塔。根本中堂があり、延暦寺といった場合は通常は東塔のことがイメージされるでしょう。実際には延暦寺は比叡山全体に広がるお堂の総称で、現在も山全体に100余りものお堂が点在しています。その数は最盛期には3000を超えたというから驚きですね。さて、こちらは色づき始めからもうすぐ見頃といった木がいくつもありました。文殊楼へ向かう階段付近と、三面大黒天の辺りが最も綺麗でした。

しかし、横川で見たような緑のまま枯れて行くような木もちらほら。想像していたような「真っ赤」に燃えるような色づきの木は、最後まで見ることはできませんでした。やはり生き物のことですので、その時々によるのでしょう。それともこれから意外な変化を見せて真っ赤に輝くのか?いずれにしても、やはり気候不順が影響しているのでしょうか。横川のようにすぐそばの場所でも進捗がバラバラというのはかなり厳しい。この状態で市街地に降りて来ないことを願うばかりです。

なお、その他の写真はFacebookで公開しています。どうぞご覧下さい。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。散策メニューはこちらから

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