島原太夫餅つき会での太夫道中


23日はホテル日航プリンセス京都で、島原太夫餅つき会(え)に付随して太夫道中が行われました。

島原太夫による餅つき会は、江戸時代から300年以上続いた伝統行事でしたが、近年に途絶えてしまいました。そこを2001年に12年ぶりに復活させたのが、島原太夫の司太夫さん。開催の赤字はご自身で引き受けるとのご覚悟で、強く復活を望まれたそうです。数年前から主催を日航プリンセス京都さんが引き受け、ロビーまでの太夫道中の様子は無料で見学させていただけます。なお、餅つき会への参加は別途有料(16000円、事前申込要)で、主に島原の関係者が招かれています。

太夫道中については、法住寺で行われた時の記事に記載しました。今回は司太夫さんと振袖太夫さんのお二人が参加され、禿(かむろ)と呼ばれるお付きの童子も加わりました。禿もちゃんと内八文字で歩いておられます。それにしても衣装の重さを全く感じさせない身のこなし、艶やかな衣装と風格を感じる立ち居振る舞いは、日ごろの努力のたまものなのでしょう。ホテルのロビーは当然ながら洋風で、そこに和の太夫さんが入ってこられるのも面白い。洋にはドレスだけではなく、このような和の組み合わせも似合うものだなと感じます。

伝統文化を受け継いでいくのは様々なご苦労もあることだと思いますが、一人の京都ファンとして、この先も長く続いて行ってほしいと思いました。なお、餅つき会での様子は新聞社などでの記事が出ていますので、よければご覧ください

さて、25日の京都。市街地での積雪も見込まれましたが、またしても積もりませんでした。気象台も京都府南部の予報では雪マークを一貫して出していましたが、京都市街地ではほとんど降っていないのが実情です。雪の予報は難しく、しっかり降る・全く降らないのどちらにも転ぶ可能性がある場合のマーク表現は難しい判断です(京都南部の山間部では降っている個所もあるので)。つまり、これも誤差の範囲ではありますが、一般的な感覚では全くの「はずれ」でしょう。申し訳ありませんm(__)m なお、京都の年末の風物詩となっている高校駅伝は、無事に快晴の空の下で行われました。

3度目の正直となるかですが、京都市街地では26日未明から朝にかけても雪が降りやすくなり、積もる可能性があります。特に明日は月曜日。交通機関の乱れが出る可能性がありますので、朝の状況にはご注意ください。また、日中の予想最高気温は5℃。今日(25日)は、当初の予想よりも晴れた分7.8℃まで上がっていますので、さらに厳しい寒さと言えるでしょう。暖かい格好でお出かけ下さい。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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