北野天満宮の蝋梅(ろうばい)


先日25日に行われた、北野天満宮の初天神。境内は非常に多くの方々で賑わいました。まだ梅の時期に早いのですが、本殿の西側、向って左手側の外には蝋梅が花を咲かせ、多くの人の笑顔を誘っていました。

蝋梅は香りが強い花ですが、咲いてから時が経っているからか、この日はあまり感じませんでした。名前の由来は、黄色から白みを帯びた花弁がまるでロウのようであるからとも、旧暦12月の別名である蠟月(蝋月:ろうげつ)の頃に咲くからともいわれています。確かにその花弁は美しい蝋細工のようにも見えてきます。現代では年明け頃から見頃を迎える花で、新春を告げてくれる花ともいえるでしょう。ただ、実はその「梅」の名は偽りで、梅の仲間ではなくロウバイ科という独自の種族だったりするのも面白いですね。

北野天満宮の梅は非常に有名です。毎年2月に入ると境内は梅の甘い香りで満ち満ちて、それに比例するように境内では人々の笑顔もあふれています。個人的な話ですが、2002年の2月、私は北野天満宮の近くに引っ越してきました。真っ先に向かったのは北野天満宮。ちょうど梅の花が咲き誇り、初めて感じたその甘い空気に、非常に感動したことを思い出します。

2月25日には梅花祭が行われます。野点席では舞妓さんによるお手前も披露されて、境内は一層華やかになります。ご祭神の菅原道真公は梅の花をことのほか愛していました。「東風吹かば にほいおこせよ梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」の歌は有名です。道真は学問の神、厄除けとしての無病息災などでも信仰を集め、梅の木は人々の願いが叶うたびに奉納されていったそうです。2月25日は道真公の命日にあたり、その頃に梅が咲き誇るのもまた面白い。本殿では神事が行われ、玄米に梅の枝を立てた紙立(こうだて)を、男女の厄年にちなんで紅梅は33本、白梅は42本並べます。梅花御供(ばいかのごく)として、京都検定のテキストにも出てくる神事です。

境内の梅は、25日の時点では基本的にはまだですが、ごく一部でチラホラと花開いている木もあり、参拝者の注目を集めていました。今週も非常に寒く雪の降る日もありそうですが、ひとまず今週末までで一段落。次第に日脚も伸びていて、立春とともにやってくる暖かさにはきっと「春」を感じることでしょう。2月には、梅の花とともに合格の報告がたくさん届いてくれるとよいですね。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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「北野天満宮の蝋梅(ろうばい)」への3件のフィードバック

    1. 教えていただきまして、ありがとうございます。よくお気付きになりましたね!当方はオリジナルな写真で頑張ってまいります。

  1. 恐れ入ります。
    きれいな写真だったので。。。
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    と、著作権を主張しておられるので、当該ブログは、明らかに著作権法違反と思われます。
    開設者に削除するようにお願いするなりした方が、いいと思いますよ。
    また、ヤフーにも、通報する方がいいかも、です。
    http://blogs.yahoo.co.jp/FRONT/FORM/violation_report.html

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