寒冬から「梅見月」へ


12月~2月の冬は「寒冬」となりましたが、3月に入り一気に暖かくなってきました。1日の京都の最高気温は今年最高の16.3℃!遅れていたの開花も進みそうです。

12月~2月の冬の間の気温は、沖縄を除き「寒冬」となりました。京都の平均気温は平年比で-0.7℃と例にもれずの寒い冬でした。全国的にみると26年ぶりの厳しい寒冬といえ、北海道から山陰までの日本海側を中心に大雪となりました。ただ、京都では雪が少なく、平年の合計降雪量17cmに対して今年は僅か5cmにとどまりました。雪景色の少ない冬だったと言えるでしょう。一方で、京都府北部の舞鶴では、3か月間の降水量は観測史上2番目に多く、また87cmという観測史上1位の積雪深を観測しています。この違いは、風向きや雪の降るタイミングなどが考えられますが、いずれにしても雪というのは一筋縄ではいきません。

今年は4年に一度の閏年がありました。現在の暦の1年は本当は365.2425日ですので、4年に1回、1日増やすとひとまずはよいことになります。一方で、月の動きを元にした旧暦の1年では、19年間に7回の閏月を入れて1年を13か月として季節のずれを調整していました。もしこの閏月を入れないと、ある年の冬にお正月があっても16年ほど経てばお正月は夏になってしまいます。なお、「閏」という漢字は、昔中国の王が一日(朔日)の報告を祖先にする際に、閏月だけは廟の中に入らず、門に止まったことによるといわれています。

今年は「春一番」がまだ吹いていません。春一番は立春から春分までの間に吹く南寄りの強い風のことで、気温を上げ、春をもたらす風物詩として知られています。ただ、春一番にはなかなか厳しい条件があり、春一番が観測されない年もあります。近畿の過去20年間で見ると、なんと9回も「観測なし」の年があって、昨年も観測されていません。今年は観測されるでしょうか。春一番というと春を連れてくる良いイメージがあるかもしれませんが、実はすぐ後ろに冬も連れています。冬と春の争いで風が強まり風向も急変するため、漁業関係者にとっては厄介なもの。さらには火災の危険を高め、気温の急上昇・急降下で体にも負荷をかけます。穏やかなだけではない春の一面を象徴しているものと言えるでしょう。

さて、3月に入り気温が平年より高くなる傾向が今後の予想でも出ています。本日(2日)に発表された1か月予報でも、近畿の気温は「高い」「平年並み」がそれぞれ40%と発表されています。ただ!詳しく見ると、目先1週間ほどが高温で、そこから先は平年並みとなる予想です。つまりすんなり暖かい日が続くというわけではなさそうです。また、降水量は多く、日照時間は少ない予想も出ており、雨や曇りの日が多い見込みとなっています。

いずれにしてもこの1週間の高温で、梅もずいぶんと花開いて来ることでしょう。旧暦2月の別名は「梅見月」。今年は3月21日までが旧暦2月の範囲。今日も神泉苑で美しい梅の花を見かけました。今年は例年より開花が遅い分、まだまだ「梅見月」は楽しめそうです。梅の定番は、北野天満宮・二条城・京都御苑・大沢池などでしょう。4日の日曜日には梅宮大社で梅・産(うめうめ)祭が行われます。毎年、神苑の梅より造った梅ジュースを無料接待して頂けます。神苑では早咲きの梅が咲いています。城南宮のしだれ梅も大変美しいのですが、まだちらほらといったところ。写真は昨年のものです。これからが楽しみですね。

3月3日はひなまつり。京都でも三十三間堂の無料公開や、下鴨神社で流し雛、市比売神社でも雛飾りなどが公開されます。昨日書いた法住寺のつり雛もあります。各地で春の華やかさを感じられます。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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