荒れる日本列島、京都のソメイヨシノが開花!


3日は、全国的に暴風や大雨で被害が発生しました。一方、京都の気象台からはソメイヨシノ開花宣言が出されました。

大荒れの日本列島

全国的に大荒れの天気となっています。数日前に今日の詳しい天気図を見た時、私がまず感じたのは「人が死ぬかもしれない」ということでした。もちろんそんなことはあってはならない予想ですが、報道に先んじて危険さを感じ取れるのも、気象予報士です。それを知った自分は何をすべきか。夜のテレビのニュースを見ながら、私がブログで書いた注意の呼びかけも、もっと早く分かりやすく具体的に書けなかったろうか、そんなことを思いました。関東は、帰宅時間とも重なり、人口も多いため心配です。風が強い時間帯は無理をしないでください。

各地でまさに記録的な観測値が出ています。台風シーズンも含め「観測史上1位の風速(10分平均)」を観測した個所は、全国で41か所(20時40分現在)にも及びます。吹き返しの風も強く、今後さらに増える恐れがあります。「4月としては1位」では、さらに個所数は増え、京都でも18時前に24.3m/sの西風を観測し、4月としては過去98年間で1位の突風。京都では吹き返しの風の方が強くなっています。25m/sの風は、1平方メートル、すなわちガラス窓1枚におよそ30kgもの力を加えます。二条城では雨戸を閉めないまま寒冷前線の通過を迎え、多数の障子(しょうじ)が破れる被害が発生しました。

それにしても14時30分前後の前線通過のタイミングでは、京都でも激しい風雨となりました。気象台では直径8mmの雹を観測。「竜巻を見た」との声もあり、吹き荒れる嵐には恐怖さえ覚えるほど。竜巻は影響範囲が狭いものの、その分被害は激烈で、木造家屋を平気で倒壊させることさえあります。見かけたら頑丈な建物に避難をする、窓ガラスなど危険なものに近づかないといった対策を取ってください。彦根では直径2cmの雹を観測。神戸では10分間に36.5mmという猛烈な雨を観測しました。ここまで降ると、バケツをひっくり返したような、滝のようなといった感覚すら超えて、人間は恐怖を覚えます。側溝があふれ浸水被害も発生しました。関東から北日本では引き続きご注意ください。

京都のソメイヨシノが開花

京都もついに開花宣言です!!4月3日での開花は、平年の3月28日よりも6日遅く、過去13年間では2000年と並んで最も遅い開花日となりました。実は今年の京都の開花宣言は、例年とは違っている点があります。例年は、気象台の中に生えているソメイヨシノを「標本木」として開花や満開の判定を行いますが、気象台の工事に伴って木のそばに工事事務所が建てられ、それが開花に影響する可能性があるとして、今年と来年は二条城にあるソメイヨシノが代理を務めることになりました。気象台によると、例年の標本木と二条城との開花の差は2-3日以内、満開時期はほぼ同時とのことです。この先は平年よりも気温が低い日が予想され、満開までは1週間から10日ほどかかる見込みです。

桜の開花判定は「標本木に5-6輪以上の花が咲いた時」とされます。午前と午後の1日2回の判定ですので、夜に花開いても、翌日に持ち越しとなります。以前は気象台も開花予想をしていましたが、現在は民間のみで行われています。その昔は、桜のつぼみの重さも計って開花までの日数を計算していました。一方で気温を使った計算も行い、両者の中間で開花日を予測することが多かったそうです。現在は計算式が発達しているため、蕾の重さを計るといったことはなく、民間気象会社が持てる力を駆使して開花予想を行っています。

ソメイヨシノはクローンで増えた木ですので、気温の条件が同じ地域ではほぼ一斉に花開きます。桜の開花日を線で繋いだものを、「さくら前線」といい、その北上スピードは近畿付近では1日に30数kmと言われています。実はこれが北へ行くほど遅くなり、北海道南部では15kmほどにまで遅くなります。北国の気温の壁がそれだけ厚いということでしょう。また標高が高くなるほど開花が遅くなり、標高が100m増すごとにおよそ2日遅くなるとされます。京都市街地の北にある大原と市街地との標高差は約200mですので、計算上は開花日は4日~5日ほど遅くなるといった補正ができます。いよいよ、京都の桜シーズンが本格的に始まりました!花咲く京都へ、皆様どうぞお越しください。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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