伏見稲荷の御旅所と東寺・灌頂院の絵馬

伏見稲荷 御旅所 神楽殿
21日に、伏見稲荷の御旅所東寺の灌頂院(かんじょういん)を訪れてきました。

伏見稲荷 御旅所いやはや、短期的にバタバタしています。本当は今回と次回とで2014年の桜の総集編を公開できればと思っていましたが、写真選びすらほとんど出来ておらず、もう少しかかりそうです。と書きつつ、あちこち取材に出る時間は作っていて、ちょっと矛盾しているかもしれません(笑)21日は、少しだけ外に出て、東寺道油小路西入るにある、伏見稲荷大社の御旅所を訪ねてきました。

伏見稲荷 御旅所の神輿今年は20日が「稲荷祭」の神幸祭で、5基の神輿が5月3日にまで御旅所に鎮座しています。京都駅から東寺に歩いて行く経路の途中にありますので、是非中に入ってみて下さい。稲荷祭は、昨年のブログで神幸祭氏子祭還幸祭とご紹介して来ました。詳しくはそちらをご覧ください。今年は御旅所の神楽殿が新しくなり、木材の香りのよい香りも漂っていました。行事もより華やかに見られそうです。

伏見稲荷 御旅所 八重桜今回、御旅所で驚いたのは、紫色の花を咲かせる八重桜。なんとも怪しげな色と言いますが、蛍光紫のような不思議な色合い。八重桜は種類も多く、咲き始めと散り際とで色が変わるものもありますので、偶然この日だけ変わった色に見えていたのかもしれません。さて、稲荷の神にお参りを済ませた後、東寺へと向かいました。21日は弘法市が行われていますが、4月21日は、真言宗の開祖、弘法大師・空海が入定した(亡くなった)日に行われる法会、正御影供(しょうみえく)が行われました。空海は、835(承和2)年3月21日に入定し、現在の暦に合わせて1か月遅れで正御影供が催されています(各月21日には御影供が行われています)。

東寺 灌頂院の絵馬この4月21日の正御影供の日に公開されるのが、灌頂院の閼伽井に掲げられる絵馬です。灌頂院の敷地は、一般の方は年間2日しか入る機会がない場所。そのうち1回は、1月に行われる後七日御修法(みしほ)の結願日である1月14日で、以前にこのブログでもご紹介しました。この時は、灌頂院の建物内まで入ることができますが、4月21日の正御影供では、閼伽井(あかい)の辺りのみが公開され、灌頂院の建物へは入ることができません。ただ、公開時間は9時から午後3時と長くなっています(1月14日は1時間のみ)。

東寺 灌頂院の絵馬灌頂院の絵馬については、昨年のブログで詳しくまとめていますが、この変わった絵馬は「昔の長期予報」のようなものです。馬の頭の方が早い時期、尻尾の方が遅い時期を表していて「馬の首が去年より太いから、田植えころは順調だが、胴が気になるから花時は注意、尻尾はピンとしているから、結果的には豊作になるだろう」などと、昨年までの気候と絵とを重ね合わせながら、今年の絵を読みとっていったそう。東寺の案内板によれば「馬の顔が長いから、前期は雨が多い」「胴が太いから中ごろに日照りが少ない」といった例も書かれています。

東寺 灌頂院の閼伽井毎月21日は弘法市も行われ、境内は大いに賑わっていますが、灌頂院の絵馬をに見に来る人は現在はまばらのようです。時代を越えて受け継がれている面白い風習が、この先も残っていってほしいですね。ちなみに、2014年の夏は5年ぶりに「エルニーニョ現象」が発生する可能性が高く、その場合、西日本は夏の気温が平年より高くなったことは一度もありません(1979年~2009年の統計)。今年の夏は過ごしやすいかもしれません。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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