7月1日に八坂神社で長刀鉾町お千度が行われ、お稚児さんや長刀鉾町の役員が祭りの無事を祈願しました。
まずはお知らせから。9日午前9時30分頃~50分頃にかけて、KBS京都ラジオの「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演予定です。毎月1度、京都の過去の災害の話をさせていただいていますが、今回は「祇園祭と大火」の話を中心に、接近中の台風についても注意点をお話させていただきます。台風8号は勢力をやや弱めながら沖縄を通過。当初大きな被害が心配された宮古島よりも、実況では沖縄本島周辺の方が強い風が吹きました。
この時間(8日深夜)は暴風と波浪の特別警報に加え、大雨の特別警報も出されて土砂災害に厳重な警戒が呼びかけられています。台風は今後速度が遅くなり、九州の西から鹿児島付近を通過して太平洋岸を進む経路が濃厚です。勢力を落としても、雨には大いに警戒が必要となりますので、南から東に斜面が開けたエリアを中心に雨の降り方には十分にご注意下さい。
さて、7月1日には八坂神社で長刀鉾町お千度が行われました。お稚児さんが登場する最初の行事とあって、多くの報道関係者も来られていました。ちょうど神社に到着する場面に出会いましたが、中村楼さんの店先で休憩をしている場面が印象的でした。これから17日の巡行に向けてお稚児さんの行事は続き、巡行では鉾の上から清めの舞を舞う大役を担います。
お稚児さんや禿(かむろ)の子たちは手を引かれながら南楼門から境内に入って来ると、手を清めてから本殿内へと進んで行きました。そして稚児・禿が大役に選ばれたことを神に報告する神事を行ったのち、外に出て本殿の周りを町内役員とともに3周し、祭りの安全を祈願します。本殿前と本殿真裏で参拝を行いながら、ゆっくりと進んで行きました。
「お千度」とは、本来は文字通り千回参拝することですが、ここでは町内の大勢で3周して参拝をすることで合計で千回分とみなしています。3周をしてお千度の儀が終了すると、八坂神社の斎館へと入って行きました。今年は晴れで始まった祇園祭の行事。49年ぶりに後祭(あとまつり)が復活する画期的な年ですが、好天に恵まれ、無事に1か月の行事が進むことを願っています。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。