8月2日・3日と、鴨川では鴨川納涼が行われ、全国各地の物産展や催し物で賑わいました。「京の七夕」の行事では友禅流しも行われました。
鴨川納涼は、鴨川の河川敷の美化活動の啓発で行われている行事で、京都にある各県人会の皆様によるブースが設けられ、物産展が人気を博しています。さらに特設ステージでは、京都ではなかなかお目にかかれない全国各地の伝統芸能も披露され、人気を博しています。また、「京の七夕」の一環で、「友禅流し」もこの2日間に限り行われました。
私が訪れた3日は雨の降る中でしたが、友禅流しの方はザブザブと鴨川の中に入って美しい京友禅を洗い流す様子を再現していました。友禅流しは、染め物である京友禅の余分な糊や染料を水で洗い流すもので、かつては寒い時期に鴨川や堀川の風物詩として見ることができました。しかし、染料が流れるため水質汚染の問題もあり、昭和30年代頃から次第に姿を消し、昭和46年になって正式に禁止されました。現在の作業は工場内で行われているため、一般の方が見る機会はほとんどありません。京都では、この2日間のみとのことでした。
実は私も見るの初めてでしたが、鴨川は流れが緩いためあまり流れてはいかず、ほとんどは沈んだ状態でした(そういうものなのかもしれませんが)。そのため、見せ場は手繰り寄せた京友禅をバッと投げる場面。遠くへ投げては、手繰り寄せてすすぐという動作を繰り返します。こうした動きは昔ながらなのかもしれませんね。その手馴れた動きは動画でもご覧になってみてください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。