妙蓮寺の彼岸花

妙蓮寺 彼岸花
西陣の妙蓮寺では彼岸花(曼珠沙華)が咲いています。

妙蓮寺 芙蓉最近、紹介頻度の多い妙蓮寺。「西陣の花の寺」と呼んでも過言ではないほど、四季に花が美しいお寺です。春は桜、夏は芙蓉、秋は彼岸花、冬は妙蓮寺椿と咲き、秋から冬にかけてはチラホラと花を咲かせる御会式(おえしき)桜があり、春先に満開を迎えます。境内は自由に歩けることもあり、私も近くを訪れるときには境内を覗くことが多いお寺さんです。

妙蓮寺 彼岸花さて、いまは彼岸花が見ごろ。芙蓉の花のたもとに咲いて綺麗でした。今年は芙蓉の花が少ない印象で、引いた写真は少し残念ですが、真赤に咲く花はまさにお彼岸を感じさせてくれます。毎年暑い寒いの変動はある中で、こうして決まった時期に咲いてくれる花は本当に不思議です。彼岸花は花が咲いた後に葉が出るため「葉は花を思い、花は葉 を思う」として「相思華(そうしばな)」とも呼ばれます。

妙蓮寺 彼岸花私が子どものころには「持って帰ると家が火事になる」と言われて怖かった思い出があります。確かに炎が燃え盛っているような外観をしています。花には毒があるため、そうした怖い話も伝わっているのかもしれません。一方で、毒は長時間水にさらせば溶けるため、彼岸花は非常食として、用いられたとも聞きます。いずれにしても、人々に身近な花として親しまれてきたのでしょう。京都市街地でまとまって咲くのは珍しく、足を延ばす価値のある場所です。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。特技はお箏の演奏。

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