大船鉾 龍頭の差し上げと取り付け

大船鉾 龍頭
祇園祭、今年の大きな話題は大船鉾の龍頭でした。7月19日に滝尾神社の剣鉾と龍頭の巡行があり、鉾に取り付けられました。

大船鉾 龍頭巡行でも力強い姿を披露した大船鉾の龍頭。こちらを寄進したのは滝尾神社です。滝尾神社には拝殿の天井に龍の彫刻があります。実は、幕末に焼失した大船鉾の龍頭は、当時活躍した彫刻師・九山新之丞(くやましんのじょう)、新太郎親子の作ではないかと専門家から指摘されていましたが、滝尾神社の拝殿の龍は九山新太郎の作になるのです。そこで拝殿の龍を参考に2年がかりで新調されたのが今回の龍頭です。

大船鉾 龍頭新調した龍頭は、高さ約2メートル、重さ約220キロあるそうで、主にヒノキ材を用いた寄せ木造り。鋭い目線や前からの風を受けて後ろになびくような髭が特徴的です。制作に当たったのは米原市の彫刻師・森哲荘さんと長男の靖一郎さん、さらに次男の徹雄さんの親子。今回の制作を縁に九山家の子孫の了解を得て、哲荘さんが九山新之丞を襲名することになりました。時を越えてこうして経緯をたどりながら復興ができたことは本当に感慨深いですね。

大船鉾と剣鉾19日の夕刻には大船鉾を出す四条町の町内を龍頭が神輿のように担がれて3周まわり、露払いで剣鉾も進みました。剣鉾は八大神社の鉾差しの方が来られているようでした。大船鉾の横は1m足らずの狭い場所しかありませんでしたが、見事な技術ですんなりと抜けていくところはさすがです。龍頭も神輿の担ぎ手たちによって、勇ましく差し上げられました。こうして盛り上がった後、多くの方が見守る中で大船鉾に取り付けられました。江戸時代以来、152年ぶりという場面に立ち会うことができ感慨深いものがありました。龍頭は、隔年で大船鉾に乗るため、次回は2年後。今後は漆が塗られ、将来的には金箔も施される予定ですので、その日も楽しみに待ちたいと思います。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2016」監修。特技はお箏の演奏。

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