北野天満宮の牛舎

北野天満宮 牛舎
北野天満宮の境内北西角に牛舎(うししゃ)があります。

北野天満宮 牛舎北野天満宮の境内には大小50の摂末社がありますが、個性的なのが北西角にある「牛舎」と呼ばれるお社です。以前は牛社と表記していました。その名の通り、石の牛が祀られているお社で、四方どこからでもお参りができるという珍しい構造になっています。像は境内で最も古い牛の像だとも言われ、確かに古くて摩耗しており角やお顔がよくわかりません。一願成就の霊験あらたかと言われ、社の後ろにある絵馬かけどころに絵馬をかけた後はご参拝をされるとよいでしょう。たくさんの修学旅行生に囲まれても、4方向からお参りできますので回転効率はすこぶる良いです。

北野天満宮 牛舎牛舎は、2014年末に40年ぶりに元の位置である境内の乾(北西)に移されました。北野天満宮は都の乾の方角の守りとして信仰され、そのさらに乾の神聖な地にあるということで、この牛舎も古くから信仰を集めてきました。「ひたすらにおすがり申すお牛さま」と刻まれた比較的新しい鳥居が奉納されていることからも、現代に至るまでの厚い信仰がうかがえます。

北野天満宮 牛舎牛舎の北側には、柵を巡らし注連縄で囲まれた大きな亀石があります。牛舎が別な場所に移されていた間も乾の隅にそのまま鎮座していましたが、再び牛舎のほうが戻ってきました。牛の石像が「陽」石、亀石は「陰」石ともいわれ、陰陽の両方をお参りすることで、さらにご神徳を授かれるともされます。朱色との鳥居が目印の牛舎。本殿にご参拝後は足を延ばしてみてください。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2016」監修。特技はお箏の演奏。

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