第1等レンズで照らす経ヶ岬灯台

経ヶ岬灯台
京都府の北の端にある経ヶ岬。経ヶ岬灯台は、日本に現存5カ所しかない第1等レンズを使った灯台です。

経ヶ岬京都府の北の端にある丹後半島。そのさらに先端にあるのが「経ヶ岬」です。近畿地方の最北端でもあります。そして岬には経ヶ岬灯台が設置されています。麓の駐車場までは自動車で行け、駐車場からは小さく灯台が望めますが、灯台の元までは険しい山道を登り下りします。片道で15分ほどではないでしょうか。途中やや足元が悪い場所もあり、雨の後などはご注意ください。

経ヶ岬灯台への道経ヶ岬灯台は、明治31(1898)年12月25日に初点灯した灯台で、全国でも現在5ヶ所しかない最大サイズの「第1等レンズ」を使った灯台です。他には、犬吠埼(千葉県)、日御碕(島根県)、角島(山口県)、室戸岬(高知県)と名だたる岬や灯台が並んでいます。経ヶ岬は機種情報の波の予想の中で「経ヶ岬沖」という区分があるため、京都の方には知られた場所ではないでしょうか。

経ヶ岬灯台レンズはフランス製のもので、レンズ台を含め重量は5トン、焦点距離が922mmだそう。実際に灯台を見ると、大きな目玉のようにレンズが目立っていました。灯台の内部は原則非公開ですが、秋に公開日があります。今年は10月29日でした。私が訪れた日は公開日ではありませんでしたが、白色の建物が青空と海に綺麗に映えていました。岬からは遥かな海も望めますが、遠くの海には、オオミズナギドリ繁殖地としても知られる冠島と、沓島が見えました。手前に目を向ければ、岸壁に打ち付ける波も印象的です。灯台まで登るのは大変ですが、天気が良くお時間のある方はぜひ訪れてみてください。

経ヶ岬灯台なお「経ヶ岬」の由来には諸説ありますが、天橋立の智恩寺に伝わる「九世戸(くせど・くせのと)縁起」の地名譚が興味深いです。イザナギやイザナミをはじめとする日本の神々が、この地を支配していた”あらうみの大神”を改心させるために相談し、中国の五台山から文殊菩薩をまねき、千年間にわたって説法をされました。これに龍神たちは改心して、仏法を信じ人々を守護することを誓ったそう。その際の説法のお経を置いた場所を「経ヶ岬」という、と。丹後は古い伝説も伝わるエリア。それぞれの場所に物語があります。

経ヶ岬灯台
経ヶ岬灯台
冠島

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2016」監修。特技はお箏の演奏。

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