さて、そろそろ紅葉の進みが気になる方も増えてきたことでしょう。今週末は、市街地も場所によっては見ごろに入っています。ただし場所を選ぶ必要があります。今年は山沿いが遅めのため、神護寺のような日当たりのよい場所は綺麗かと思いますが、無理して足を延ばすよりも近場のほうがかえって穴場かもしれません。昨日ブログに書いた天授庵や真如堂、永観堂も池の回りは色づいてきているようです。
真如堂は紅葉が美しいお寺として名高く、境内には多くのカエデの木があります。カエデは日当たりのよいところから色づき始めるため、同じ境内でも紅葉の進みには時間差ができます。真如堂では本堂や三重塔の前辺りが先んじて色づいてきています。木の中でも上の枝の方が先に赤くなるため、背の高い三重塔と写真を撮るにはちょうどよいかもしれません。
一方で、本堂の裏側は日陰になりやすいため紅葉の色付きが遅く、まだまだ緑です。このように真如堂は比較的長く紅葉を楽しめるお寺でもあります。また、お寺や本尊の歴史のみならず、境内のお堂それぞれに興味深い物語が隠されていますので、じっくりと回ってみるのも歴史好きには楽しいことでしょう。なお、今回の写真は11月10日の撮影。綺麗に見える場所を切り取っている点にご注意を。全体的なピークはまだまだこれからです。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2016」監修。特技はお箏の演奏。