祇園祭の本質は、神輿の行事にあります。山鉾がなぜ巡行するのかといえば、神輿が出る前に街々を清める露払いのためです。17日から一週間、四条寺町の御旅所に鎮座していた神輿は、24日の夕方から夜にかけて氏子地域の西側を巡行した後、八坂神社へと帰っていきます(なお、還幸祭には子ども神輿(東若御座)は参加しません。)
中でもスサノオノミコトがお乗りになる中御座神輿は、大政所御旅所や神泉苑といった祇園祭の歴史にとって重要な場所を巡っていきます。また、綾戸国中神社の駒形稚児や神宝列が先導するのも特徴です(実際には神輿とはかなり離れた場所を進みます)。神輿が「ほいと ほいと」の掛け声に合わせて進む様子は勇壮で、祇園祭の神輿渡御を特に好む人も多いようです。祇園祭の神輿は他の祭りもよりも担ぎ手の人数が多く、順番に入れ替わりながら担いでいきます。
今回は、御旅所から出発していく場面を眺めてきました。16時半に中御座神輿は出発しますが、16時から四条通は交通規制が入って、やがて鳴りカンを手にした担ぎ手たちが新京極通から現れます。まずは神輿を御旅所から出すと、いったん西へ移動をして長柄を付け、再び戻ってきて御旅所向かって右のお社で神事を行います。そして御旅所前で差し上げや差し回しを行ってひとしきり盛り上がります。観客からも手拍子が送られていました。その後、神輿は寺町通を南へと進んでいきました。続きの場面は、また後日ご紹介できればと思います。御旅所前での様子は動画でもご覧ください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2017」監修。特技はお箏の演奏。