京都府北部、与謝野町の滝地区には千年ツバキと呼ばれる古木のヤブツバキがあります。先日訪ねてきました。
先日、京都府北部の丹後地方へと足を伸ばしてきました。その中で、与謝野町の滝地区にある「千年ツバキ(滝のツバキ)」を見に行くことができました。エリアとしては自動車がないと訪れるのが難しく、私はレンタカーで向かいました。京都縦貫自動車道から続く山陰近畿自動車道の「与謝天橋立IC」より、国道176号から府道701号に入り、約20分ほどでふもとの「加悦(かや)椿文化資料館」に到着できるでしょうか。千年ツバキがあるのは「加悦椿文化資料館」のほうではなく、さらに道を奥へと進んだ「滝の千年ツバキ公園」の方になります。道中は道が狭いため対向車のすれ違いにはご注意ください。
滝の千年ツバキ公園には駐車場があり「千年ツバキ」まではここからさらに奥へと300mほど歩いてたどり着きます。坂道ですので楽な道のりではありませんが、しばらく歩いて行くと木立の間に美しいたたずまいの「千年ツバキ」が現われてきます。今回初めて訪れたこともあり、山中に生きるツバキの木の姿には大いに感動させて頂きました。
千年ツバキは、樹齢が1000年とも1200年とも言われる古木のヤブツバキで、樹高9.7メートル、枝張り計10.0メートル、幹周3.26メートルもある大椿です。京都府の天然記念物にも指定され、ヤブツバキで同種のものでは日本最長寿級の巨木とされます。「加悦椿文化資料館」でお聞きした話では、今年は暖冬の影響で2月終わりから3月初めから花をつけ始め、私が訪れた4月18日の段階でもまだまだ数多くの花が咲いていました。本当に立派な木でその姿にはただただ感動するばかりです。気軽には行きにくい場所ではありますが、機会がありましたら足を延ばしてみて下さい。
「加悦椿文化資料館」では、200円の入館料で千年ツバキをはじめとするツバキについて学べ、なんとコーヒーまで付いています。カップにはツバキの絵も描かれていました。建物のユニークな外観は、椿の花弁の形を模しているのだそう。展示室では千年ツバキに隣接し、今は廃村となった大田和集落の暮らし等を紹介するほか、「滝のツバキ」の鑑定者である日本ツバキ協会名誉会員の渡邊武博士より寄贈された数多くの椿にまつわる美術工芸品などを展示しています。
椿の油絞り体験や夏期には椿の挿し木体験教室等も行い、さまざまな角度から「ツバキ」を学ぶことのできる資料館です。営業は、3~5月は毎週月曜日(祝日の場合は翌日)が休み、6~11月は毎週月・火・水曜日が休み、12~2月は全面休館となります。資料館もおすすめですので、機会がありましたら訪れてみてください。
「京ごよみ手帳2019」訂正のお知らせ
・P39の三十三間堂「楊枝のお加持と大的大会」の日程が1月14日となっていますが、正しくは「1月13日」です。
・P225の「京都御所」のデータで、2番の休みは「月曜(祝日の場合は翌日)・年末年始・臨時休あり」です。
ご迷惑をおかけいたします。
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【大原】新緑に包まれる東洋の宝石箱、三千院から乙が森へ - 【まいまい京都さんで受付中!】4月29日(月・祝)13時30分~16時
【大原】汀の桜散りしきて、大原の奥にたたずむ寂光院・諸行無常の物語 - 【受付中!】5月2日(木・祝)13時~15時半
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御所で眺める優美な「葵祭」 吉村とっておきの見学場所へ - 5月6日(月・祝)恐らく午後 → 行き先未定、5月14日(火)妙法院の小五月会、特別公開、5月15日(水)午前 → 御苑で眺める葵祭の行列(雨天は16日)
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
第15回・第14回京都検定1級(合格率2.2%)に2年連続の最高得点で合格。気象予報士として10年以上。京都検定マイスター。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳」監修。特技はお箏の演奏。