花が彩る三十三間堂

三十三間堂 河津桜
先日、ひな祭りの特別公開の際に三十三間堂を訪れました。

三十三間堂 桃の花3月3日はひな祭り。京都各地で行事が行われましたが、三十三間堂では、春桃会があり境内が無料公開されました。三十三間堂は、平清盛が後白河上皇のために寄進をした千体観音堂として知られるお寺です。現存の建物は鎌倉時代の火災後の再建ではありますが、内部には創建当初の仏像も祀られ、また院政時代の巨大建築の名残として日本史上も大変価値が高いお堂です。通常は600円の拝観料が必要ですが、3月3日は三十三間堂と同じく「三」が二つ並ぶことにちなんで無料公開されます。

三十三間堂 椿この行事は春桃会と書いて「もものほうえ」とルビが振られているのも面白いところ(「しゅんとうえ」でもよいようです)。この日限定の女性のための桃のお守りの授与や、堂内では真ん中の最も大きな千手観音像(中尊)の隣に雛飾りが並ぶという、一風変わった光景も目にすることができます。また、堂内の奥には東風壇(とうふうだん)と呼ばれる高い通路が設けられ、通常よりも目線が高く観音像を眺めることができるのも特徴です。例年は中尊と結ばれた結縁綱を握って参拝ができますが、今年は新型コロナウィルスの対策か見当たりませんでした。また、人気の青空説法も中止となりました。

三十三間堂 木瓜境内では河津桜も見頃となっていて、多くの方が写真を撮っておられました。三十三間堂には各地の銘桜が植樹されていて種類が多く、早咲きから遅咲きまで見られる穴場です。ソメイヨシノの時期が特におすすめ。この日は馬酔木(あせび)や椿の花も咲き、水仙や梅の花もまだ見られ、暖かい今年は桃や木瓜(ぼけ)の花さえ咲いていました。一足早く、様々な花を楽しむことができました。

三十三間堂
三十三間堂 河津桜
三十三間堂 桃の花
三十三間堂 馬酔木
三十三間堂 梅の花
三十三間堂 水仙

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ガイドのご紹介

吉村 晋弥(よしむら しんや)

京都検定1級に3年連続最高得点で合格(第14回~第16回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。

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