変化に富んだ空間を楽しめる大河内山荘庭園

大河内山荘庭園

先日、大河内山荘庭園を訪れました。

大河内山荘庭園大河内山荘庭園は、戦前・戦後期に活躍した映画俳優・大河内傳次郎(伝次郎・でんじろう)が、1931年から30年の歳月をかけてこつこつと築いた別荘です。その回遊式の庭園は楓や桜などの美しい木々、手入れされた苔、趣のある建物群、飛び石や迷路のような植え込み、各方向への抜群の眺望などなど、四季折々にいつ訪れても「素晴らしい」の一言。小倉山の起伏を利用しているため、初めての時にはまだ続くのかと思わせるほど先が見えず、かなりの広さを感じるお庭でしょう。拝観料が1000円で、一般的には「高い」というイメージが先行してしまいがちですが、お菓子とお抹茶付ですので、総合的には高いわけではありません。是非一度は訪れて頂きたいお庭です。注意点は、起伏に富んだお庭のため、足の悪い方は難しいという点です。

大河内山荘庭園傳次郎は、映画出演料の大半を注ぎ込んでこのお庭を造りました。当時は長期保存が難しかったフィルムのように消えてしまうものではなく、いつまでも残る美を追究するという思いがあったそうです。彼がつくり上げた見事な美は、時を経た今も私たちを感動させてくれます。通路は狭く、木々に囲まれていて、先へ進むほどに変化していく空間を楽しめるのも魅力でしょう。

大河内山荘庭園散策経路の終盤には「妙香庵」への分岐が現れます。見逃しやすいためご注意ください。大河内伝次郎逝去50年忌に建てられ、傳次郎の妻の妙子の名にちなんで名付けられました。静かに写経や瞑想ができる場所として15歳未満は入るのを禁じられており、特別な時間を過ごすことができるでしょう。洗練された美を感じる大河内山荘庭園。おすすめの場所です。

大河内傅次郎

大河内山荘庭園

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ガイドのご紹介

吉村 晋弥(よしむら しんや)

京都検定1級に3年連続最高得点で合格(第14回~第16回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。

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