26日に高台寺の圓徳院を訪れました。
圓徳院は高台寺の塔頭で、高台寺と合わせて拝観することが出来ます。高台寺よりは確実に空いており、座って眺めるお庭がメインですので、心行くまでじっくりと眺められるのが特徴です。特に奥のお庭(北庭)は、豊臣秀吉の妻・ねねが、伏見城で眺めていたお庭を移築したもので、桃山時代らしく巨石が並ぶ見事な枯山水の庭園を楽しむことが出来ます。
入ってすぐの南庭も紅葉が美しく、人によってはこの南庭の方が好みという方もいることでしょう。また、方丈内の襖絵は赤松燎画伯の遺作で、戦国という乱世の荒波から天下統一を果たした秀吉が白龍のイメージで表されています。さらに、長谷川等伯の出世作となった障壁画の複製も裏側には展示をされていて必見です。今は紅葉が谷間の時期ではありますが、石庭とあわせて趣ある風情を感じることができました。
『京ごよみ手帳2021』休刊のお知らせ
宮帯出版社様より例年発行されております「京ごよみ手帳」の2021年版は、残念ながら休刊となっております。新型コロナウィルス感染予防のため様々な行事が中止・縮小され、来年の行事予定がわからないという場所が多い状況です。毎年、ご利用頂きました皆様にはご不便をおかけいたします。
ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
京都検定1級に3年連続最高得点で合格(第14回~第16回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。