各地で記録的な大雨となり、京都でも被害が発生しています。※今回の写真は2013年のものです。

九州北部から中国地方を中心に、広範囲で大雨による被害が発生しています。京都ではお昼前に1時間に50-60㎜の雨が降って土砂災害の危険が高まり、清水寺へ向かう茶碗坂で擁壁の崩落が発生しました。また一時、五条通の阪急高架下のアンダーパスが冠水する等、浸水の被害も発生しました。今夜もまだ雨が降り続いており、被害が続発する恐れが高まっています。

土砂災害や浸水の危険度は気象庁ホームページのキキクル(危険度分布)で確認ができますが(ただし、14日はホームページがダウンしてしまいました)、最も濃い紫で表示される「極めて危険」のエリアは、過去の重大な土砂災害に匹敵する極めて危険な状態になっていることを表しています。今回の被害が発生時も、土砂災害危険度はMAXの「極めて危険」、浸水危険度も高い状態で、実際の被害と合致しています。

雨は京都では15日明け方までは降り続き、さらに被害が発生する恐れがあります。15日午前中からは小康状態となりますが、16日後半からは再び雨が降り出す見込みで、他の地域含め、特に土砂災害に注意が必要。気象台から「土砂災害警戒情報」が発表されているときは、実際に危険があるため、速やかに身の安全を確保して下さい。夜間は避難が難しいですが、家の二階の山やがけから反対側の部屋にいると生存率が高まります。

雨は20日頃まで降りやすい予報で、強度の予想は難しいながら、まだまだ長丁場となりそうです。河川水位は「川の防災情報」でご確認いただけますので、雨脚が強まっている際には決して川の様子は見に行かず、こちらのライブカメラや水位情報でご確認ください。ひとまず、目先、身を守ってください。
ガイドのご紹介

京都検定1級に4年連続最高得点で合格(第14回~第17回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。
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