延暦寺では、12月12日まで戒壇院・法華総持院東塔の特別拝観が行われています。
2021年は伝教大師・最澄が遷化されて1200年目の節目の年に当たり、大遠忌の記念事業として 東塔エリアにある戒壇院(かいだんいん)と 法華総持院東塔(ほっけそうじいんとうどう)の特別拝観が行われています。最澄は、すべての人々を救う大乗仏教に基づく新たな受戒を行う戒壇院を寺内に設けるため、朝廷に働きかけましたが、存命中は許可が下りず、822年、最澄の死後7日目にようやく許可が下りました。現在も戒壇院は天台宗の僧侶として「戒」を授かる特別な場所。天台宗の僧侶とて、この堂に入るのは生涯に一度きりという空間が特別公開されています。
法華総持院東塔は、最澄が建立を志した全国六か所の宝塔のうちの近江宝塔院に由来し、信長の焼き討ちで焼失後、昭和55(1980)年に佐川急便グループの創業者・佐川清の寄進によって再建されました。下層も上層も正方形という珍しい構造です。特別公開では、内部に描かれたお釈迦様が法華経を説く様子の壁画と密教の大日如来像を拝することができます。
今回の特別公開は貴重な機会で、12月12日まで行われています。料金は延暦寺の巡拝券1000円に加えて500円。あわせて国宝殿も入れます。詳細は延暦寺ホームページでご確認下さい。内部の詳細はあえて書きませんが、ぜひこの機会にご覧頂けるとよいでしょう。京都旅屋では10月12日(火)に現地散策も予定しております。
修復中の根本中堂は、内部に設けられた「修学ステージ」から屋根の修復の様子を見学でき、私が9月に訪れた際には屋根瓦が全て外された状態を目にすることが出来ました。また、木村英輝さんによって描かれた動物たちの絵も大迫力でした。ぜひ、根本中堂にも足を延ばしてみて下さい。
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京都検定1級に4年連続最高得点で合格(第14回~第17回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。
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