錦天満宮の梅と花手水

2月25日は菅原道真公のご命日。錦天満宮をご案内で訪れました。

錦天満宮

新京極の錦小路通に建つ神社が錦天満宮です。歓喜光寺の鎮守社として長保年間(999年~1004年)に創建されたと伝わり、秀吉が現在地に寺を移転させた際に神社も移ってきました。明治維新後の神仏分離によって寺は他所(現在は山科)へと移転し、神社だけが錦天満宮として残されました。

錦天満宮

繁華街にある神社とあって参拝者も多い場所です。境内には獅子舞のロボット動く「からくりおみくじ」などがありますが、宮司さんがかつて設計事務所におられたそうで、自作されたものとのこと。よく出来ていますので、試してみるのも面白いでしょう。ロボット紙芝居は、見終わるのに約16分かかる大作です。

錦天満宮 からくりおみくじ

境内では梅の花も咲き、手水には花が生けられていて華やかさも感じました。境内の錦の水は地下30数mから汲み上げたという水で、冬は暖かく、夏は冷たい名水です。この日はちょうど道真公のご命日に当たる2月25日に訪れましたので、しっかりとお参りをさせていただきました。

錦天満宮

錦天満宮は鳥居もユニークで、神社の外の錦小路通に建つ鳥居は、上部がビルの壁にめり込んでいます。これは鳥居が先に建ち、後から建物が高くなった際に、通りの幅よりはみ出していた部分をビルと一体化させたためです。

錦天満宮の鳥居

また、境内の日之出稲荷の鳥居は、奴禰鳥居(ぬねとりい)という知る人ぞ知る珍しい形。稲荷山の荷田社とこちらの2基だけとも言われますが、千本釈迦堂にも扠首束(さすづか)の部分がない似た鳥居があります。奴禰という言葉の意味も詳しくはわからないようです。個性的な見どころがある錦天満宮。お近くに行かれた際はご参拝頂くのも良いでしょう。

奴禰鳥居

ガイドのご紹介

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京都検定1級に5年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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