久美浜 宗雲寺の雪景色

久美浜にある宗雲寺を訪れました。

宗雲寺

昨日ご紹介をした神谷神社から、南西方向へしばらく進むと宗雲寺への道路が現れます。山に抱かれた宗雲寺は、臨済宗南禅寺派の禅寺で戦国時代に久美浜を収めた松井康之が前身の寺を再興して建立されたと伝わります。現在の諸堂は享和元(1801)年に再建されたもので、方丈の裏にある庭園が京都府の名勝に指定されています(今回は眺めておりません)。

宗雲寺

境内で観世音菩薩を祀るお堂が本堂のようで、見事な彫刻が施されています。現地に案内板はありませんが、私の手元の資料では中井権次一統の彫刻によるようです。本堂と方丈の間に広がる庭園が、十六羅漢の庭と呼ばれ、平成元(1989)年に鹿野勇氏が奥様の追善のために発願され、その当時、庭園文化研究所の所長だった村岡正(1990年没)の作庭により、峰山庭園によって造られたそう。雪の日は埋まっていましたが、普段は石が印象的なお庭です。 村岡正は日本庭園史研究の第一人者で、京都府加茂町の浄瑠璃寺、岩手県平泉の毛越寺などの京都を含む各地の庭園の復元、整備を手がけた方でもありました。

境内の石仏には雪除けが掛けられていたのもこの時期ならでは。境内の奥には延命寿福観音と呼ばれる磨崖仏もありますが、この日は足下が危なそうだったので向かいませんした。機会がありましたら訪れてみて下さい。

宗雲寺
宗雲寺 摩崖仏(別の日の写真)

ガイドのご紹介

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京都検定1級に5年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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