大丸で大船鉾の龍頭が展示中

四条通に面した大丸百貨店のショーウィンドウに、大船鉾の龍頭が17日まで展示されています。

大船鉾の龍頭

四条通にある大丸百貨店の1階ショーウィンドウに、17日まで大船鉾の龍頭が展示されています。大船鉾は2014年に幕末以来150年ぶりに復活した鉾で、24日の後祭の巡行のしんがりを務めます。まだ復興の途中で、年々少しづつ整っていきますが、龍頭は2016年に新調されています。大船鉾の舳先には、隔年交代で龍頭と大金幣が乗るのがならわし。

大船鉾の龍頭

大丸に展示をされているのは、大丸の創業者が信仰した瀧尾神社に伝わる龍の彫刻の作者が、幕末の大船鉾の龍頭の作者であったという関連からでしょう。新調した龍頭は、瀧尾神社の龍の彫刻をモデルとしており、高さ約2メートル、重さ約220キロあるそうで、主にヒノキ材を用いた寄木造。2020年に金色に塗られ、その輝きはまばゆいばかりです。

大船鉾の艫(とも)幕板飾り

現在は、2021年に新調された「艫(とも)幕板飾り」とともに、目の前でその姿を見ることができますので、ぜひこの機会にご覧ください。また、制作の際にモデルにされた文化元(1804)年作の瀧尾神社の龍頭も18日~26日で展示されるとのことです。

大丸 山鉾

また、大丸の1階では10分の1のスケールで精巧に作られた長刀鉾、函谷鉾、岩戸山が展示されています。こちらが素晴らしいのは、山鉾を飾る懸装品もかなり忠実に再現されていること。函谷鉾の前懸はちゃんと旧約聖書の「イサクに水を供するリベカ」です。質の高さに驚きます。周辺では山鉾のミニチュアも販売されていました。

大丸 函谷鉾

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京都検定1級に5年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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