祇園祭の宵山の名物、函谷鉾の提灯落としを久しぶりに見ることができました。

函谷鉾の提灯落としと聞いて、わかる方はなかなかの祇園祭通だと思います。提灯落としは、祇園祭の宵山(16日)の夜に函谷鉾(かんこほこ)で行われる行事で、宵山の象徴である駒形提灯を、お囃子の盛り上がりに合わせて一気に落とすものです。翌日の山鉾巡行を前にして各山鉾町で「締め」が行われる中、最も派手で人々の目を楽しませてくれるものではないでしょうか。

私が初めて函谷鉾の提灯落としを見た時は、心底感動したことを覚えています。提灯落としは2000年代前半に始まったそうです。近年は徐々に宵山の風物詩として人気が出ていましたが、昨年はコロナ禍で中止となっていました。今年は久しぶりに行われました。

電気がついた提灯を一気に落とすのはどうやっているのか?提灯落としが近づく頃によく見ると、提灯の下には提灯の紐を支えている人たちがいます。そして、会所から鉾に繋がる橋の上には、合図を送る方がいます。この方がお囃子の残り回数を指で伝え、最後の合図で提灯を支える方が一斉に手を離して提灯を落とすという仕組みです。お囃子が最高潮に盛り上がり、笛が締めた瞬間に提灯が一斉にパッと消えて、提灯があっという間に落ちる様子は、その場で見ていると本当に感動します。是非、動画でご覧になってみて下さい(まだ動画が更新されていない場合があります)。
ガイドのご紹介

京都検定1級に5年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。
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