東本願寺 巨大建築が建ち並ぶ境内

先日、東本願寺を訪れました。

東本願寺

東本願寺は、慶長7(1602)年に、徳川家康が教如上人に従来の本願寺(西本願寺)の東に土地を与えて、分立させたのが始まりとされます。現在の正式名称は「真宗本廟」。江戸時代後期にたびたびの火災に見舞われ、現在の建物は明治期の再建で、烏丸通に面して巨大な伽藍が立ち並んでいます。明治28(1895)年再建の御影堂は927畳敷の大広間を持ち、奈良東大寺の大仏殿とともに世界有数の木造建築物です。

東本願寺

御影堂と阿弥陀堂の間には多くの女性信者が髪を断ち寄進した「毛綱」が展示され、再建時にはこの毛綱で用材の巨木を引きました。御影堂門は高さが約27mで、東大寺や知恩院の門を上回り、国内最大です(文化財に指定・登録された木造山門に限る)。寺内は西本願寺と同様に、御影堂と阿弥陀堂を自由に参拝することができ、京都駅にも近い立地から、以前は海外の方も多く訪れていました。巨大なお堂は青空にも映え、圧倒的な存在感を放っています。阿弥陀堂内は近年金箔が貼りなおされて、荘厳さが増しました。

東本願寺

参拝接待所の奥には1998年に建てられた視聴覚ホールがあり、親鸞上人や渉成園についての展示が行われていました。残念ながらコロナの影響で視聴覚ホールには入れませんが、こうした近代的な設備があるのも東本願寺の特徴と言えるでしょう。ぜひじっくりとご参拝ください。

ガイドのご紹介

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京都検定1級に5年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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