緑やお花が美しい二尊院

嵯峨野の二尊院を訪れました。

二尊院

まずはお知らせから。災害のお話しをさせていただく散策や講座で皆様から頂戴した金額に私からも加えまして、7月から8月の大雨災害義援金として、計6万円を寄附させていただきました。ご参加ありがとうございました。台風・秋雨シーズンも無事に乗り切れることを願っております。

災害義援金として寄附させていただきました

二尊院は、天台宗の慈覚大師・円仁によって平安初期に創建された寺院で、正確には小倉山二尊教院華台寺といい、鎌倉時代の釈迦如来像、阿弥陀如来像の二尊をお祀りするところから、二尊院の名がよく知られています。入り口の立派な総門は、伏見城の薬医門を移築したものと伝わり、そこから続く一直線の参道は「紅葉の馬場」と称されて、晩秋には多くの参拝者で賑わいます。

二尊院

緑の時期も木々に囲まれた境内を静かに歩くことができ、京都らしさを感じられる場所のひとつです。法然上人ゆかりの寺でもあり、詳しくは省略しますが、二尊の本尊は善導大師が説かれた二河白道(にがびゃくどう)の話が元になっているといいます。

二尊院

法然上人の湯上りのくつろいだ姿を描いたという「足曳きの御影」も有名で、絵師が法然上人が足を出した姿をこっそりと描いたものの、法然上人が念じると描かれた足がひっこんだとの伝説があり、模写を本堂で目にすることができます。墓地には、角倉了以をはじめとする角倉家や、伊藤仁斎・東涯の墓があるなど、見どころが多い寺院です。

二尊院

お時間と体力が許せば、階段を上った先の墓地や藤原定家の時雨亭跡の候補地まで足を延ばしてみてください。時雨亭跡は定家が百人一首を選んだ場所とされますが、その場所は二尊院の他、常寂光寺や厭離庵が候補地で場所が確定してはいません。今回久しぶりに訪れてみると、京都市街地が一望できました。

二尊院 時雨亭跡地から

境内は近年、花手水に力を入れており、本堂周辺などで美しいお花を目にすることも出来ます。ぜひ、ゆっくりと境内をご散策ください。

二尊院

ガイドのご紹介

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京都検定1級に5年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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