粟田神社の大燈呂

粟田神社の粟田祭が行われ、大燈呂(だいとうろ)が登場しました。

粟田神社 大燈呂

10月の京都は1年の中でもお祭りが多い季節。毎週末のように秋祭りが行われています。粟田神社の粟田祭は千年以上の歴史を持つ、見どころが多いお祭で、今年は10月8日~10日を中心に行われています。剣鉾や神輿が出る神幸祭の前日の夜(今年は9日)に行われるのが「夜渡り神事」ですが、残念ながら雨のため中止となってしまいました。ただ、前日の8日に石見神楽を見に訪れた際に、すでに大きな燈籠である大燈呂(だいとうろ)が出ていました。

粟田神社 大燈呂

大燈呂は約180年前に途絶えましたが、2008年に京都造形芸術大学の協力で復活しました。学生たちが青森のねぶたをイメージして作った灯籠があまりに見事であったため、神社が依頼をして作成したそう。復活に際しては古文書を調べ、氏子への聞き取り調査も行って燈籠のテーマを決めるなどされているそうです。

粟田神社 大燈呂

毎年新作が登場するのも大燈呂の楽しみのひとつ。本来は世渡り神事でお披露目という感じですが、今年は前日の夜にも並べられており、来年の干支のウサギの大燈呂は新作でした。他は昨年やそれより前に登場した灯籠だったと思いますが、もしかすると一部新しかったかもしれません。

粟田神社 大燈呂

実は大燈呂は、神社の前に今年開業した東急ホテルの中で、粟田祭以外の時期も常時展示されています。昼間は光っていませんが、大燈呂が常時目にできるのは嬉しいことです。今年は世渡り神事が中止となってしまい残念ですが、また来年に期待をしたいと思います。

粟田神社 大燈呂

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京都検定1級に5年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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