西本願寺の献菊展

西本願寺献菊展が行われていました。

西本願寺 献菊展

西本願寺は浄土真宗本願寺派の本山で、江戸時代を通じて奇跡的に火災の被害を受けなかったことから、国宝建造物が多数残る寺として世界遺産にも登録されています。昨年に唐門の修復が終わり、日暮門とも呼ばれる彫刻の美しさは目を見張ります。

西本願寺 唐門

また、飛雲閣周辺の木が伐られたようで、御影堂の上から2層目・3層目がよく見えるようになりました。2層目は歌仙の間と呼ばれ、外側にも描かれている三十六歌仙が描かれている様子が望めます。最上階の3層目は「摘星楼」と称されます。金閣・銀閣と並ぶ”京の三閣”と称されるにふさわしい佇まいを、一部ながら目にできるのは嬉しいことです。

西本願寺 飛雲閣

さて、境内では11月23日にかけて献菊展も行われています。京都の秋を華やかに見せるのは紅葉だけではなく菊の展示でもあり、11月は社寺を巡ればあちらこちらで見事な菊を目にすることができます。西本願寺の献菊展も恐らく門徒の方が大切に育てられたであろう見事な菊が並んでいます。一般的な大輪の菊もあれば、小さな鉢植えの菊花もあり、色とりどりで様々な形の菊を楽しむことができました。

西本願寺 献菊展

京都らしい嵯峨菊の展示もありました。嵯峨菊は江戸期に品種改良が進んだ古典菊の一種で日本三大名菊のひとつでもあります。特に大覚寺が嵯峨菊の名所として知られ、11月1日~30日には嵯峨菊展も行わています。この時期は、大覚寺に限らず京都の他の社寺でも見られ、色鮮やかで可愛らしい花が秋の京都に彩りを加えています。京都各地で目を楽しませてくれる菊の花。紅葉だけではない11月の京都の彩りをご覧になってみてください。

西本願寺 献菊展

ガイドのご紹介

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京都検定1級に5年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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