京都市役所向かいの御池通を挟んだ南側(本能寺北の御池通)に、通り歌を聴くことができる装置が復活しました。
2016年にブログに書いた「京都の通り歌を聴ける装置」。当時は新風館前の烏丸通と市役所前の御池通南側の2か所にありましたが、その後、烏丸通の装置は撤去され、市役所前の機会は壊れてしまっていました。私のブログをご覧になった方から問い合わせをいただくこともありましたが、聞けなくなってしまったことをとても残念に思っていましたが、先日たまたま御池通南側の機会を見てみると、修理をされて復活していました!素晴らしい!修理をしてくださったことに感謝をしたいです。
京都の街は、平安京創建時に由緒を持つ東西南北の通りが碁盤目状に走っていることで知られます。京都の住所は交差点を基本とすることも多く、慣れてしまえばとても分かりやすいものの、各交差点は特徴がないことも多く、慣れない観光客や京都に住み始めたばかりの人にとっては、難しいことでしょう。
そこで京都の各通りを覚える「通り歌」が歌われています。東西の通りは、丸太町通から「まるたけえびすにおしおいけ(丸竹夷二押御池)」と歌われ、それぞれ丸太町通→竹屋町通→夷川通→二条通→押小路通→御池通と、北から南へと順番になっています。特に京都駅にかけての街中はこの歌を覚えておくと大変便利。
さらに南北の通りも「てらごこふやとみやなぎさかい(寺御幸麩屋富柳堺)」と歌われるものがあります。「まるたけえびす」の節でも歌えますが、少し異なる節が正しいようです。外から来た人間が、こうした東西・南北の通り歌を直接耳にする機会はほとんどないものの、この装置で通り歌を聴くことができるのです。
この装置は取っ手を7回まわして充電し、ボタンを押すと再生される仕組み。ゆっくり回すとよいようです。歌の歌詞はパネルにかかれており、歌に合わせて地図上の通りのランプが光るという、手の込んだ作りになっています。通り歌を聴いたことがないという方は、ぜひ試してみてください。下記に動画も載せておきます。
ガイドのご紹介
京都検定1級に5年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。
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