京都の節分の定番が吉田神社。今年は昼間に鬼の姿が見られました。

吉田神社の節分祭は京都でも有名で人気があり、多くの参拝者で賑わいます。今年は3年ぶりに追儺式(ついなしき)が行われました。追儺式は鬼やらい神事とも呼ばれています。三匹の鬼を、矛と盾を持った「方相氏(ほうそうし)」が追い払うという演出です。方相氏は中国伝来の呪術師で、金色の目を4つもった面をかぶり、神通力のある矛と盾を持って矛を地面に打ち鳴らし、大きな声を出しながら宮中を厄除けのために歩いたとされます。

吉田神社の追儺式の開始は例年18時からですが、今年は時間が非公表で少し早く開催されました。私は見られませんでしたが、大いに賑わっていたようです。3日深夜には大きな火床で古いお札などを焚き上げる「火炉祭」も行われています。

境内にある全国から3132柱の神々を集めたとされる斎場所大元宮(さいじょうしょだいげんぐう)は、節分の時期に限って「厄塚」が設けられます。この厄塚は、参拝者の厄を代わりに負ってくれるというもの。コロナ禍で触れての参拝はしにくいようになっていますが、今年も多くの方が参拝に訪れていました。

2日昼間に訪れると、なんと6匹の鬼たちが境内を巡回する様子に遭遇しました。吉田神社の鬼は怒りの象徴である赤鬼、悲しみの象徴である青鬼、苦しみの象徴である黄鬼がいますが、それぞれ2匹ずつもいるという、なかなかの集団。吉田神社の鬼は動きが急だったり、大きな叫び声をあげたりと怖い鬼。子どもたちからすればさぞ恐ろしかったようで、泣き声も聞こえてきました。鬼の様子は動画もありますのでご覧ください。
車が当たる福豆(300円)も人気で、今年は車の看板が昨年までより大きくなっていたのが印象的でした。抽選は今年は5日に行われ、既に吉田神社のホームページで当選番号が公表されていますので、購入された方はご確認いただくとよいでしょう。境内では恒例の「年越そば」の販売は今年もなかったり、露店数も少なかったりとまだまだ例年通りとはいきませんが、例年に近い行事が戻ってきたことは嬉しく思います。今年はまいまい京都さんのオンラインサロン限定散策で訪れました。ご参加ありがとうございました。



ガイドのご紹介

京都検定1級に6年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。
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