下鴨神社 光琳の梅

下鴨神社の”光琳の梅”が咲いています。

下鴨神社 光琳の梅

下鴨神社の御手洗川に面して1本の紅梅が見ごろを迎えています。通称「光琳の梅」と呼ばれる梅の木です。光琳とは、江戸時代に活躍をした画家・尾形光琳のこと。後に「琳派」と呼ばれる装飾的な画風を得意とした一派の代表的な人物で、絵画のみならず工芸の面でも才能を発揮し、八橋蒔絵螺鈿硯箱(やつはし まきえ らでん すずりばこ)は、国宝としても知られています。

下鴨神社 光琳の梅

尾形光琳の絵画では「燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)」と「紅白梅図屏風」がなんといっても有名です。いずれも国宝の絵画として名高く、教科書などで目にしたことのある方が多いと思います。下鴨神社の紅梅は、実は紅白梅図屏風に描かれている梅のモチーフになったとされています。

下鴨神社 光琳の梅

梅は楼門をくぐって右側、御手洗川にかかる朱塗りの橋「輪橋(そりはし)」のたもとに咲き、美しい橋とも相まって京都らしい風情も感じさせてくれます。紅白梅図屏風の紅梅と比べると、ずいぶんと花の密度が多いように感じます。通常の紅梅よりも色に深みがあり、上に上にと伸びる様は絵に似通っている印象も受けます。神社に参拝する人も、満開の梅に引き寄せられて、写真を撮って楽しんでいる方が多いです。見頃はもうしばらく続きそうですので、是非ご覧になってみて下さい。なお、枝の一部には名が付いていないのが気になりました。何とか今後も末永く花を咲かせてほしいと願っています。

下鴨神社 光琳の梅

ガイドのご紹介

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京都検定1級に6年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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