今が盛り!北野天満宮の梅苑

北野天満宮の梅苑が盛りを迎えています。

北野天満宮 梅苑

先日も梅花祭などをご紹介した北野天満宮。梅苑は6日に訪れると盛りを迎えていました。ご祭神の菅原道真公は5歳で梅の和歌を詠み(伝承)、11歳で梅の漢詩を作った(菅家文草)というほど梅を愛したとされ、左遷の際に詠んだ「東風吹かば」の歌は有名です。境内には1500本という梅があり、梅苑も密度が高く素晴らしい光景です。梅の開花時期が木によってずれるため、いつ訪れても梅が咲いているのも魅力です。

北野天満宮 梅苑

昨年から梅苑の一部が「花の庭」と称して公開されています。江戸初期に俳諧の祖と仰がれる松永貞徳によって造営されたといわれる雪月花三名園のひとつで、いずれも成就院(北野は成就坊とも)というお寺に作られ、妙満寺成就院の雪の庭、清水寺成就院の月の庭、北野にあった成就院(廃寺)の花の庭とがありました。妙満寺は岩倉に移転して現存し、清水寺成就院の月の庭も年に何回か公開されています。

北野天満宮 梅苑 花の庭

北野の成就院(成就坊)は明治に入って廃寺となりましたが、北野天満宮によると「花の庭」にあったと言う石を境内に運び込んで保存したとの伝承があり、今回探したところ見つかったため、その石を活用して「花の庭」を梅苑に再興したとのことです。以前に神職さんに伺ったところ、新たに出来た水路周辺の苔むした石が成就院のものとされる石だそうです。

北野天満宮 梅苑

往時の姿とは異なりますが、名跡としては復活した「花の庭」。妙満寺の「雪の庭」、清水寺成就院の「月の庭」と併せて巡ってみるのもよいでしょう。北野天満宮の梅の花はまさに見頃。素晴らしい光景と香りです。梅苑には2021年から高台から見下ろせる場所が設置され、こちらからも大変見事な光景です。梅苑の入苑料は今年から1200円となっています。

北野天満宮 梅苑
北野天満宮 梅苑
北野天満宮 梅苑

ガイドのご紹介

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京都検定1級に6年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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