寺町通を今出川通から上がってしばらく歩くと本満寺があり、境内に咲く優美なしだれ桜が人気です。24日は散りつつありますが、桜の下が雪のように美しい光景でした。
まず、先日ブログに書いた円山公園の「祇園しだれ桜」。あの日は私が訪れた時間が悪く逆光で祇園しだれ桜が見えませんでしたが、午前～昼過ぎ、そして夜桜では「東側」に限って祇園しだれ桜を眺めることができます。24日夜のライトアップ初日に改めて訪れると闇夜に浮かぶ祇園しだれ桜を眺めることができました。祇園しだれ桜を見たい方は逆光の晴れの夕方を避けて訪れるとよいでしょう。
さて、本満寺のしだれ桜は立派な木で、均整のとれた気品のある優雅な佇まいをしています。一度目にするとファンになってしまう方も多い桜。この申し分ない美しさの理由は、出自を聞けば納得で、実は円山公園にある祇園しだれ桜の姉妹に当たる木なのです。多くの木々が集まるソメイヨシノも美しいのですが、こうしてたった1本でも見る人を強く引き付ける存在感は、しだれ桜ならではかもしれません。
今年も既に多くの方で賑わったようですが、24日に訪れると散り始めていました。ただ、散った花びらがまるで雪が積もったように桜の下を覆い、大変美しい光景でした。散り際の美しさも格別でとても感動させて頂きました。
本満寺には奥に遅咲きのしだれ桜も植わり、4月下旬には牡丹の花も綺麗に咲きます。まだまだこの先も境内は華やかです。
ガイドのご紹介
京都検定1級に6年連続最高得点で合格（第14回合格率2.2％）、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。
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