京都御所 宮廷文化の紹介 2023年春

京都御所では3月28日まで「宮廷文化の紹介」と題した特別展示が行われています。

京都御所 左近の桜

2016年から通年公開(毎週月曜休、4月10日も休)が行われるようになった京都御所ですが、それまでの春秋の一般公開時とは歩く経路が変わり、紫宸殿を遠巻きに眺める経路となっています。この「宮廷文化の紹介」と題された特別公開では、かつての一般公開時と同じ経路で、紫宸殿の南階(みなみのきざはし)の前まで行くことができ、高御座(たかみくら)も近くで目にすることができます。

京都御所

現在の京都御所は、幕末の安政2(1855)年に再建をされたものですが、それ以前の寛政2(1790)年に平安様式に倣って再建された建物を踏襲しているため、特に紫宸殿や清涼殿では、江戸時代の建築でありながら、平安時代を偲べる部分が随所にみられ、和歌や古典の知識を持ち合わせていると、たいへん興味深く往時をイメージできます。

京都御所 高御座

今回、御学問所では、伊東久重氏による人形展示が行われています。通年公開では人形展示はありませんので、貴重な機会と言えるでしょう。内容は「儲君親王御読書始(ちょくんしんのうおとくしょはじめ)」で、のちの明治天皇となる睦仁親王のご就学始めの儀式の場面がリアルに再現されています。

京都御所

今年は桜の開花が早く、紫宸殿前の「左近の桜」も満開でした。御所の周囲の京都御苑はソメイヨシノがほとんど植わっておらず、古来から日本人に親しまれたヤマザクラが多数植わっていますが、左近の桜もヤマザクラです。この機会に訪れて頂くのもオススメです。

京都御所 左近の桜

また、近衛邸跡のしだれ桜も引き続き楽しめ、臨時のお土産物屋さんも並んでいます。

京都御所

ガイドのご紹介

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京都検定1級に6年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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