赤山禅院の風景

洛北の赤山禅院を訪れました。

赤山禅院

赤山禅院は修学院にある天台宗のお寺で、千日回峰行のゆかりや大阿闍梨が来られる行事、都七福神巡りの福禄寿、都を守る屋根上の猿などで、ご存じの方がおられるでしょうか。境内は紅葉の名所としても知られますが、信仰の寺としても神仏習合の諸堂が境内に残り、京都の他のお寺とは一味違った雰囲気を感じられる場所です。

赤山禅院

拝殿の屋根の上の猿の像は2019年の年末に新しくなりました。赤山禅院は都の北東、鬼門の方角に当たり、魔が去るようにという意味で猿(神猿:まさる)の像があるとされます。新しい像は一回り小さく優しいお顔になった印象。変わらず御幣と神楽鈴をお持ちで、都をしっかり守ってくれています。なお、境内には先代の猿の像が見られる場所がありますので、探してみてもよいでしょう。手水舎の上にも猿の像が乗っています。

赤山禅院

例年、中秋の名月の日に、ぜんそく封じの「へちま加持」があり、今年は9月29日の予定。千日回峰行を修めた延暦寺の大阿闍梨が、へちまにぜんそくや気管支炎の病を封じ込め、加持祈祷をして下さいます(ご祈祷は事前申込みで3000円)。そして大阿闍梨が加持をした「へちまの御牘(おふだ)」を持ち帰り、作法に従って祈願するとぜんそく封じになるといいます。

赤山禅院

普段は静かに参拝することができる赤山禅院。機会がありましたら、足を延ばしてみて下さい。

赤山禅院

ガイドのご紹介

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京都検定1級に6年連続最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2022」監修。特技はお箏の演奏。

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