妙心寺 大法院の露地庭園

26日に、妙心寺の大法院を訪れました。

妙心寺 大法院

大法院は、松代藩主であった真田信之の孫娘である長姫(おさひめ)が、信之の遺言に沿って菩提寺として創建した塔頭。信之は、あの真田幸村の兄にあたります。また幕末に松代藩で儒学の先生も務め、京都で暗殺された佐久間象山が眠るお寺でもあります。ということで、長野県の方には縁が深いお寺です。また、千代の富士の顕彰碑もあり、千代の富士が妙心寺で紅葉を楽しむ「もみじの会」に、現役時代から参加していた縁で建立されたそう。昭和の大横綱を偲ぶ寺ともなっています。

妙心寺 大法院

お庭は茶室に付随した露地庭園で、ひなびた雰囲気の腰掛待合が趣を添えています。茶室は有隣軒と名付けられ、他人に親切にする者は孤独にはならない、常に隣に誰かがいてくれるという論語の教えが秘められています。拝観はお抹茶が必ず付いており、似た応対の場所といえば大原の宝泉院が思い出されるかもしれません。拝観料は800円です。

妙心寺 大法院

お寺のパンフレットにも書かれていますが、このお庭を眺めるときのテーマは「且座喫茶(しゃざきっさ)」です。禅語で「まぁ、座ってお茶でも召し上がれ」といった意味だそう。堅苦しい話は抜きにして、ただ目の前に広がる美しいお庭を眺めながらお茶を頂くという気楽さが、私好みでもあります。日常の慌ただしさから解き放たれたいときにお勧めの場所です。紅葉は写真のように見頃。人を写していませんが、相応に人はおられます。公開は11月30日まで(大法院前の看板の情報。ただし妙心寺入り口の張り紙では12月3日までと記載がありました)。

妙心寺 大法院

ガイドのご紹介

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: yosimura1.jpg

京都検定1級に6年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。

【オンラインサロン】吉村晋弥のマニアック京都サロン を募集中!

「まいまい京都」さんで『【オンラインサロン】吉村晋弥のマニアック京都サロン』を募集中。毎月第2水曜日20:00~21:30頃の配信と、月1回程度のサロンメンバー限定ツアーにご参加いただけます(ツアーは別途参加費が必要です)。詳細はリンク先をご覧下さいませ。

散策・講座のお知らせ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP