15日に下鴨神社で御粥祭があり、小豆粥の接待がありました。
1月15日は小正月。「松の内」とも呼ばれる、正月の期間もこの日まで。門松などの正月飾りも片付けられ、「どんと(とんど・左義長)」が行われるところもあります。かつては元服の儀式を小正月に行っていたため、長らく成人の日は1月15日となっていました(現在は1月の第2月曜日)。
下鴨神社では御粥祭が行われ、小豆とお餅の入った「小豆粥」が振る舞われました。今年は500円に値上がりをしていましたが、これまではなかった「御供米」もいただけ、中には五穀が入っていました(お米を炊く際に混ぜるものです)。御粥祭では、小豆粥・大豆粥を神前に供え、国家国民の安泰を祈願します。参拝者に振る舞われる小豆粥のお餅は鏡開きをされたお餅だそうで、柔らかくおいしく頂けました。
小豆粥は古くから続く伝統行事。小豆の赤は邪気を祓い、現在でも祝い事に赤飯はつきものです。1月15日に粥を食べる風習は枕草子にも記載があって、その内容は「女房が、お粥を炊くのに使った木を隠して、(ふざけて)誰かを打とうとしたり、打たれまいと後ろを伺ったりしている」と、なかなか面白いものです。
また、かつては粥をたいた棒を削って、子どもを産まない女性の尻を打つと子どもが生まれるという信仰もあったそうです。下鴨神社の小豆粥は大混雑というわけではありませんが、数に限りがありますので、お昼前には訪れておくとよいでしょう。
ガイドのご紹介
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