1月3日に亀岡市の穴太寺(あなおじ)で福給会(ふくたばえ)が行われました。

亀岡市にある穴太寺(あなおじ)は、705年に大伴古麿(おおとものこまろ)によって創建された古寺で、西国三十三所観音霊場の21番札所です。身代わりとなった観音像の伝説や、布団を着た寝釈迦像、江戸時代に築かれた池泉観賞式の庭園(冬期は庭園非公開)などで知られます。過去にブログで書いていますので、そちらもご覧下さい。

その穴太寺で1月3日に行われる恒例行事が福給会(ふくたばえ)です。本堂前に設けられた高い櫓から3000枚ものお札が撒かれ、その中に3枚だけ赤札が入っています。また白札のうち今年は39枚に景品が当たるお札が混じっています。

地元を中心に多くの方が集い、お札を取り合って行きました。お札は櫓の上に運ばれた箱の中から団扇でパタパタと扇いで撒かれ、その行き先は風任せ。この日は南寄りの弱い風が吹いていたので、櫓の下の方まで流れていました。地元の方は撒かれ始めてから風向きを見て、立ち位置を決めて密集していました。

途中、赤札が1枚ずつ舞い出すと、多くの方が手を延ばして取ろうとします。押し合いへし合い、転ぶ方もおられますので、お怪我の無いように十分にご注意を。カメラ等の破損も自己責任です。白札を含めヒラヒラと舞うお札は想像以上に取りづらく、足下に落ちたお札を取る方も多かったです。

お札は8分ほどかけて大量に撒かれるため、取る気になれば白札を手にすることはできるでしょう。私は写真や動画を撮りながらですが、10枚ほど手にしました(景品は当たらず)。やはり危険を感じる場面もありましたので、十分にご注意ください。

また、運よく赤札を掴んだ方に写真を撮らせて頂きました。どこに飛んでいくかの判断が難しく、取りあいですので確実に運が必要です。貴重なものを見せていただきました。福給会の様子は動画もありますので、ご覧ください。
ガイドのご紹介

京都検定1級に6年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。
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