新熊野神社の左義長神事 2024年

1月15日に、新熊野神社左義長神事が行われました。

新熊野神社 左義長神事

1月15日には新熊野(いまくまの)神社で左義長(さぎちょう)神事が行われました。かつては成人の日に行われていましたが、近年は1月15日に日付が固定となっています。左義長とは、1月15日の小正月に行われる火祭りの行事で、正月に飾った門松や注連縄飾りなどを櫓(やぐら)に組んでたきあげるものです。

新熊野神社 左義長神事

起源は平安時代の宮中行事にあります。清涼殿の東庭で青竹を束ねて立て、毬杖(ぎっちょう)と呼ばれる球を打って遊ぶための棒を三本結び、その上に扇子や短冊などを添えて、陰陽師が謡いはやしながらこれを焼いたのだそう。櫓が倒れる方向や炎の上がり具合によってその年の吉凶を占っていました。毬杖(ぎっちょう)を三本結ぶことから「三毬杖(さぎちょう)」と呼ばれ、後に「左義長」と表記されました。

新熊野神社 左義長神事

新熊野神社の左義長神事は神仏習合で行われます。これもかつての宮中では元日から7日までは神道形式で正月行事が行われ、8日から14日までは仏教形式で行われていたことに由来します。境内では神事が行われた後に火が焚かれ、山伏によって般若心経が唱えられます。陰陽師の役目は集まっている人たち自身なのだそう。

新熊野神社 左義長神事

大勢の方が見守る中、櫓に火が入ると、あっという間に燃え広がっていきました。そして櫓は安全のために、ほどなくその年の恵方に倒されます。今年は東北東に倒されました。勢いよく上がる炎は暖かいですが、灰もたくさん降ってきますので、汚れてもよい服装で見に行かれるとよいでしょう。炎が落ち着くと、山伏によるご祈祷が行われ、参列者が一人一人ご祈祷を受けていきました。恵方に倒す様子などは動画もありますので、よければご覧ください。

ガイドのご紹介

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京都検定1級に6年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。

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