節分の吉田神社 鬼の登場

京都の節分の定番が吉田神社。鬼や方相氏(ほうそうし)の姿が見られました。

節分の吉田神社 鬼の登場

吉田神社の節分祭は京都でも有名で人気があり、多くの参拝者で賑わいます。追儺式(ついなしき)は鬼やらい神事とも呼ばれています。三匹の鬼を、矛と盾を持った「方相氏(ほうそうし)」が追い払うという演出です。方相氏は中国伝来の呪術師で、金色の目を4つもった面をかぶり、神通力のある矛と盾を持って矛を地面に打ち鳴らし、大きな声を出しながら宮中を厄除けのために歩いたとされます。

節分の吉田神社 方相氏

2日夜の追儺式を終えた鬼や方相氏の一行と大元宮前で遭遇しました。方相氏の異形を見て鬼と勘違いされる方もおられます。鬼は弱った姿を見せながらも、時折唸り声をあげながら帰っていきました。

節分の吉田神社 鬼の登場

吉田神社の追儺式の開始は例年18時からですが、近年は時間が非公表。2023年は少し早く開催されましたが、今年は18時頃からだったように思います。私は直接は見ていませんが、京都市観光協会のライブカメラを見ると、大いに賑わっていたようです。3日深夜には大きな火床で古いお札などを焚き上げる「火炉祭」も行われています。

節分の吉田神社 火床

境内にある全国から3132柱の神々を集めたとされる斎場所大元宮(さいじょうしょだいげんぐう)は、節分の時期に限って「厄塚」が設けられます。この厄塚は、参拝者の厄を代わりに負ってくれるというもの。コロナ禍以降は触れての参拝はしにくいようになっていますが、今年も多くの方が参拝に訪れていました。

節分の吉田神社 斎場所大元宮

2日昼間に訪れると、なんと6匹の鬼たちが境内を巡回する様子に遭遇しました。吉田神社の鬼は怒りの象徴である赤鬼、悲しみの象徴である青鬼、苦しみの象徴である黄鬼がいますが、それぞれ2匹ずつもいるという、なかなかの集団。吉田神社の鬼は動きが急だったり、大きな叫び声をあげたりと怖い鬼。子どもたちからすればさぞ恐ろしかったようで、泣き声も聞こえてきました。鬼の様子は動画もありますのでご覧ください。

節分の吉田神社 鬼の登場

抽選券付きの福豆(300円)も人気で、なんと車も当たります。抽選は今年は5日に行われ、既に吉田神社のホームページで当選番号が公表されていますので、購入された方はご確認いただくとよいでしょう。境内では恒例の「年越そば」の販売は今年もないなど、まだ例年通りとはいきませんが、今年は久しぶりに大いに賑わう境内の雰囲気を感じることができました。2日はまいまい京都さんの散策で訪れました。ご参加ありがとうございました。

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ガイドのご紹介

京都検定1級に7年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。

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