城南宮のしだれ梅 2024年

近年大人気の城南宮しだれ梅。24日に訪れました。

城南宮 しだれ梅 2月24日撮影

京都に梅の名所は数あれど、その中でも指折りに美しいのが城南宮の「しだれ梅」でしょう。神苑(有料:1000円)内に、見事に咲き誇っています。神苑には約150本のしだれ梅が密度高く植わり、まさに春爛漫の光景を見せてくれています。

城南宮 しだれ梅 2月24日撮影

ただ近年は大変な混雑となり、この日は夕方に訪れましたが、それでもしだれ梅のエリアを抜けるのに20分ほどかかりました。十分な時間の余裕と公共交通機関やタクシーで訪れてください。なお、今年は3月22日までの梅祭りの期間中は、神苑南側の室町の庭・桃山の庭などには立ち入れませんのでご注意ください。

城南宮 しだれ梅 2月24日撮影

しだれ梅は神苑・楽水苑の「春の山」に咲いています。付近は鳥羽離宮が築かれた地で、現在も痕跡が残る離宮の築山「秋の山」との対比で庭は名付けられています。その名にふさわしく、この時期はまさに春の華やかさに満ちた空間です。しだれ梅がこれだけ並ぶのは、しだれ桜の名所・平安神宮や原谷苑なども彷彿とさせます。1本の凛とした美しさもよいですが、こうして「数」で、見えている世界そのものを変えてしまうのも、また素晴らしい。訪れる方も感嘆の声を次々にあげます。

城南宮 しだれ梅 2月24日撮影

紅梅と白梅の優しい色彩の重なり、さらには梅の上品な香りも一面に広がって、たいへん春らしい風情にあふれた空間となってます。苑内では椿も見ごろを迎え、数々の品種を楽しむことができ、苔の上に落ちた散り椿の風情を写真に収めようと人垣ができています。椿には品種名の説明が書かれており、神苑内ではテーマごとに植えられているのが興味深いです。

城南宮 しだれ梅 2月24日撮影

今年は梅の開花ペースが非常に早く、状態は24日の段階でも見ごろですが、すでに散ってきており、地面がピンクに染まっていました。日曜日の雨で散りが進みそうです。なお、近年は三室戸寺にもしだれ梅園が開園しており、新たな名所も生まれています(京都旅屋の散策で3月1日に訪れます)。

城南宮 しだれ梅 2月24日撮影

ガイドのご紹介

京都検定1級に7年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。

散策・講座のお知らせ

【散策を受付中!】
3月1日(金)13時30分~16時頃
宇治の新名所!三室戸寺のしだれ梅園へ
3月8日(金)13時~15時30分頃
摂関政治に思いを馳せる 平安時代の天皇陵・火葬塚めぐり

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