衣笠山からの眺め

先日、衣笠山に登ってきました。

衣笠山からの眺め

衣笠山は龍安寺の東に見える標高202mの山です。平安時代に宇多天皇が「真夏に雪が見たい」といったところ、臣下が山全体に白絹をかけて雪に見立て、天皇を喜ばせたという故事から「絹掛山(きぬかけやま)」と称されたのが名前の由来とも、山の形が蓋(きぬがさ)という古代に高貴な人に差し掛けた笠から来ているともされます。

衣笠山

麓には金閣寺から龍安寺を経て仁和寺までを結ぶ観光道路として1963年に開通した約2.5kmの「きぬかけの路(みち)」があります。道中に世界遺産が連なり、等持院や妙心寺にも程近いため、歩道を歩いて移動する方もおられます。金閣寺・龍安寺・仁和寺の駐車場、等持院や妙心寺の境内からも衣笠山はよく見え、この付近のシンボルとも言える山です。

衣笠山

衣笠山には立命館大学の近くや、龍安寺裏山の天皇陵から登ることが出来ます。今回は天皇陵経由で登ってきました。具体的には一条・堀河天皇陵の左奥(円融天皇火葬塚方面)へと進み、裏側の分岐から天皇陵を回り込むように進むと衣笠山へ向かうことができます。経路がやや複雑ですので、道迷いにご注意ください。

衣笠山からの眺め

さて、山頂からは特に東側の眺望が開けています。麓には金閣寺が見え、奥には比叡山や洛北の街並みが望めます。角度によっては大文字山も見えました。素晴らしい眺めです。下山の際も分岐が多く、角度が急な斜面も多いため、足下や道迷いには十分にご注意ください。迷った際は引き返すのが鉄則です。道程については、他のブログもご参照ください。

衣笠山からの眺め

ガイドのご紹介

京都検定1級に7年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。

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