東光院の「みんなのひな祭りin綾部」2024年

先日、綾部市にある東光院を訪れました。多数のひな人形が並べられていました。

3月3日はひな祭り。綾部市の東光院では、恒例の「みんなのひな祭りin綾部」が2月7日～3月4日で行われ、14段の雛段などに1000体を超えるひな人形が飾られました。料金は300円でした。

東光院は、6月～7月のアジサイや風鈴でも知られる高野山真言宗のお寺です。その歴史は古く、白凰2年に理趣仙人により創建されたと伝わります。寺号は法隆寺で、奈良の法隆寺とのつながりが指摘されているエリア。周辺は斑鳩（いかるが）ならぬ何鹿（いかるが）と呼ばれています。一説には、奈良の法隆寺の荘園があった地域とも見られています。

2月～3月初めの「みんなのひな祭り」は恒例行事で、東光院のご住職が檀家に呼びかけるなどして集めたひな人形が並べられます。お堂の中は広くはありませんが、密度が高くひな人形が置かれて圧巻の光景で、大変華やかに感じました。

子供向けに着物も置かれており、身にまとって記念撮影をすることもできます。また、源氏物語の舞台を再現したジオラマもあって、人形たちが生き生きと表現されていました。

堂内は人が絶えず訪れており、地元でも愛されている定例の行事だと感じました。きっとひな人形を奉納された方も来られていることでしょう。今年の展示は終了しましたが、来年以降も開催されると思いますので、機会がありましたら足を延ばしてみてください。

ガイドのご紹介

京都検定1級に7年連続の最高得点で合格（第14回合格率2.2％）、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都（BS11）「京都浪漫」出演。特技はお箏の演奏。